内容説明
「難民問題を天気予報のように」報じてきた京都三条のコミュニティラジオ番組“難民ナウ!”は、3.11以降の日本社会でいかにして「福島」と接続したのか。遠くの他者の困難を身近な現実として引き受ける、「潜在的難民」の生き方。
目次
序章 「難民」と「潜在的難民」(「難民」とは誰のことか;日本社会は難民をどのように扱ってきたか;「潜在的難民」―誰もが当事者になる可能性)
第1章 “難民ナウ!”―「関わりがなかった」人へ向けたラジオ番組(日本初の難民問題専門情報番組;「関わりがなかった」人の参加がもたらすもの)
第2章 “難民ナウ!”と福島の接続(震災直後の取り組み;構造的暴力への着目;「見せまいとする力」「見まいとする力」)
第3章 “難民ナウ!TV”―「潜在的難民」の時代を照らす(“難民ナウ!TV”ができるまで;子どもの安全保障)
第4章 「潜在的難民」が問いかけるもの(放射能汚染との「関わりかた」;受け入れ側の問題―難民問題からの示唆;福島を目の前にして)
著者等紹介
宗田勝也[ソウダカツヤ]
1966年、京都に生まれる。難民ナウ!代表。同志社大学大学院総合政策科学研究科博士後期課程修了。2004年から「難民問題を天気予報のように」をコンセプトにしたラジオ番組“難民ナウ!”を京都三条ラジオカフェ(FM79.7MHz)で制作。日本UNHCR‐NGOs評議会(J‐FUN)、世界コミュニティラジオ放送連盟(AMARC)日本協議会メンバー。龍谷大学、神戸親和女子大学で非常勤講師をつとめる。吉本新喜劇に5年間在籍していたという異色の経歴を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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