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誰もが難民になりうる時代に―福島とつながる京都発コミュニティラジオの問いかけ

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  • サイズ B6判/ページ数 188,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784773813128
  • NDC分類 369.38
  • Cコード C0036

内容説明

「難民問題を天気予報のように」報じてきた京都三条のコミュニティラジオ番組“難民ナウ!”は、3.11以降の日本社会でいかにして「福島」と接続したのか。遠くの他者の困難を身近な現実として引き受ける、「潜在的難民」の生き方。

目次

序章 「難民」と「潜在的難民」(「難民」とは誰のことか;日本社会は難民をどのように扱ってきたか;「潜在的難民」―誰もが当事者になる可能性)
第1章 “難民ナウ!”―「関わりがなかった」人へ向けたラジオ番組(日本初の難民問題専門情報番組;「関わりがなかった」人の参加がもたらすもの)
第2章 “難民ナウ!”と福島の接続(震災直後の取り組み;構造的暴力への着目;「見せまいとする力」「見まいとする力」)
第3章 “難民ナウ!TV”―「潜在的難民」の時代を照らす(“難民ナウ!TV”ができるまで;子どもの安全保障)
第4章 「潜在的難民」が問いかけるもの(放射能汚染との「関わりかた」;受け入れ側の問題―難民問題からの示唆;福島を目の前にして)

著者等紹介

宗田勝也[ソウダカツヤ]
1966年、京都に生まれる。難民ナウ!代表。同志社大学大学院総合政策科学研究科博士後期課程修了。2004年から「難民問題を天気予報のように」をコンセプトにしたラジオ番組“難民ナウ!”を京都三条ラジオカフェ(FM79.7MHz)で制作。日本UNHCR‐NGOs評議会(J‐FUN)、世界コミュニティラジオ放送連盟(AMARC)日本協議会メンバー。龍谷大学、神戸親和女子大学で非常勤講師をつとめる。吉本新喜劇に5年間在籍していたという異色の経歴を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ののまる

15
良書です!難民を自分のこととしてとらえる試みとして「潜在的難民」(いつかは自分もそうなる可能性がある)というキーワードで繋げていく。日本には福島原発による避難民がたくさんいるのだから。著者の講演を聴いたことがありますが、とってもバイタリティがあって明るい方でした。2016/12/02

牛タン

0
難民問題専門のラジオを制作する著者からの提言。福島の原発事故による避難民は、中央と地方の不平等な力関係という「構造的暴力」が生んだ強制移動民であると指摘。この事は我々誰もが「潜在的難民」である事に気付くきっかけになった。にも拘わらず、人々は日常の変化や良心の呵責から逃れようとこの事実に目をつむってしまう。誰もが「潜在的難民」であると人々が意識することで<支援する/される>の二分法を越えた避難政策・難民政策への道が拓けると主張。さらにこうした想いを持ってラジオやネット番組を制作してきた著者の経験が語られる。2017/11/28

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