内容説明
南米の某国に設定された架空の小都市、サンタ・マリア。そこに、売春宿を持ち込もうと蠢く人物群、市議会が許可した売春宿設置が気に入らぬ「紳士同盟」などの動き。特異な幻想空間のなかで繰り広げられる、壮大な人間悲喜劇。
著者等紹介
オネッティ,フアン・カルロス[オネッティ,フアンカルロス][Onetti,Juan Carlos]
1909~1994。ウルグアイの首都モンテビデオの生まれ。中等教育すら終えることなく、歯科医院の受付、タイヤ販売会社の職員、左官屋、スタジアムのチケット販売など、職を転々としながら創作を始める。1930年、主としてジャーナリズムで糊口をしのぎながら創作を続ける。1939年に中編小説『井戸』を発表、同じ年ウルグアイの有力新聞『マルチャ』の編集に加わり、1941年にはロイターに職を得る。1950年代半ばまでジャーナリズムをこなす一方、『はかない人生』(1950)、『恐ろしい地震』(1957)などの長編小説を執筆、1961年に発表した『造船所』の成功によって「ラテンアメリカ文学のブーム」に合流する
寺尾隆吉[テラオリュウキチ]
1971年名古屋生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。メキシコのコレヒオ・デ・メヒコ大学院大学、コロンビアのカロ・イ・クエルボ研究所とアンデス大学、ベネズエラのロス・アンデス大学メリダ校など6年間にわたって、ラテンアメリカ各地で文学研究に従事。政治過程と文学創作の関係が中心テーマ。現在、フェリス女学院大学国際交流学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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