出版社内容情報
モブ声優、飛躍を果たす!? 千歳が挑んだオーディションの結末は――?端役ばかりの現状から抜け出すべく、メインヒロイン役のオーディションを受けることになった千歳。しかしライバルには今をときめく売れっ子声優、そして同じ事務所の友人の姿も! 千歳を待ち受ける未来やいかに!?
渡航[ワタリワタル]
QP:flapper[キューピーフラッパー]
やむ茶[ヤムチャ]
堂本 裕貴[ドウモト ユウキ]
内容説明
端役ばかりの現状から抜け出すべくヒロイン役のオーディションに挑戦した千歳。しかしライバルには今をときめく売れっ子声優、そして同じ事務所の友人の姿も―!世を舐めきった新人声優・千歳も、ついにやる気を出す時が来た!?
著者等紹介
渡航[ワタリワタル]
1987年生まれ。会社員、ライトノベル作家、プロデューサー、アーティスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
異世界西郷さん
28
駆け出し声優・烏丸千歳が複雑な論理で動く声優業界で頑張るお話第2巻。アニメは1話のみ視聴済。オーディションを契機に千歳が声優という仕事に真面目に向き合う姿勢を見せつつも、やはり新人故の実力不足が目立ってしまう描写はなんとも重たく感じてしまいます。そんな状況だからか、千歳のクズ発想っぷりが一周回って安心感をもたらしているように思えるのはなんとも皮肉な話です。この作品を読むと、八重や京がこの後どうなるのか気になります。これはアニメの方もチェックしなくては。2016/11/28
わたー
18
★★★★★人生舐めてる系クズの千歳が歩むは魑魅魍魎の蠢く声優道。1巻よりディープな声優業界を渡航節でシニカルに描いていてとてもよかった。特に千歳は、1巻以上に人間臭く描かれていて愛おしかった。芸の道も交遊関係も半人前な彼女が、サブヒロイン抜擢と初のステージイベントを経て、どのような声優になっていくのか楽しみにしたい。また、今回はイラストがかなり多かったのも印象的。ただ、途中まではやむ茶さんのイラストで、最後の章だけ漫画担当の方がイラストを描かれているのが気になった。2016/10/30
ツバサ
17
アニメが始まって見てるが、やはりこちらの小説版の方が面白いな。オーディションに対する姿勢や八重の演技に対する覚悟に衝撃を受けて変わろうするちーさまはアニメでも見たかった。これ前日譚だけど、アニメとは別物だと考えたほうが良いね。とりあえず早く次巻が読みたいです。2016/11/05
抹茶
14
前巻より面白くとても良かったです。ヒロインの千歳も相変わらず悪い意味で良い性格してましたね兄の苦労が悔い改めました。兄の悟浄も昔は声優やってたのは知ってたがバリバリ主役やってた事に驚きです何で引退したんだろう?イラストの方も特に千歳が可愛くて良かったですね何度も見返してしまいました。2016/11/02
椎名
14
一巻よりシリアス度が増し、好きな渡航濃度がぐっと上がって読むのが気持ち良かったです。最高。アニメだけ見ていると能天気、図太い精神を持ち合わせているように見える千歳が、その実調子に乗りやすいと同時に落ち込みやすい面も強かったり、軽いノリで付き合っていると思わせられていた八重との距離感が推し量って調整された絶妙なものだったりと、なるほどと思わせられる描写が多い。掛け合いでキャラを作っていく、求められるものを返せるタイプに傾倒しているかと思いきや、柴崎が良かったと言う演技を自分の中で作っていたりと侮れない。2016/10/30