電撃文庫<br> 楽聖少女〈3〉

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電撃文庫
楽聖少女〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784048913751
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

初オペラの公演失敗で落ち込んでいたルゥのもとに届いたのは、プロイセン王国での再演依頼だった。喜び勇んで楽譜の書き直しを進める彼女の身に、やがておそるべき異変が襲いかかる。…耳が聞こえなくなり始めたのだ。原因を探るうちに僕が見つけたのは、ベートーヴェンの隠された過去と、さらなる謎。不安を抱えたまま僕らはプロイセンに向かうことになるが、折しもナポレオンもまたプロイセンに進軍を開始。歴史に翻弄される僕らの運命は、再び戦場で激しく交錯する―絢爛ゴシック・ファンタジー、第3弾。

著者等紹介

杉井光[スギイヒカル]
ライトノベル作家。1978年、東京生まれ。第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

78
神様は才能のある者が好き。だから乗り越えられるだけ試練を与えようとする。悪魔は可愛想なものが好き。だから可愛想なものを見るともっと可愛想にしてしまいたくなる。ならばベートーヴェンが傑作を生み出すためには、音楽は、神様は、悪魔は、どれだけ犠牲を支払えと、彼女に言うのだろう。どれだけ犠牲を支払ったら、彼女は至高へと辿り着けるのだろう。徐々に現れ始める体の異変。それでも体の中渦巻いた情熱の行方。満たされた杯、零れ落ちる様に変わる世界軸。何者でもなくなった二人が、共に生きていく世界に幸多からん事を。アウフヘーベン2014/01/12

Yobata

35
ルゥは初オペラ「フィデリオ」公演に失敗してしまう。落ち込んでいたルゥにプロイセンの王女から再びオペラの依頼が。それに喜びオペラの楽譜の書き直しを始めるが、ルゥの身体に異変が…。その異変の原因を探っていたユキは、ハイリゲンシュタットで本当のベートーヴェン,ルートヴィヒの秘密を知る。そして不安を抱えたまま、ルゥとユキはカールと共にプロイセンに行くが、そこでフランス軍の攻撃と「悪魔」ポリーヌ・ボナパルトの襲撃に遭い、さらにルゥの身体も悪化する…。ユキはルゥの身体を守ることができるのか?→2013/02/09

ソラ

32
今回はルゥがメイン。杉井光の作品はいつもラストは涙腺崩壊の危機になるなー2013/02/11

有子

26
おもしろい!どこかで見たようなやり取りがある反面、戦争やルゥの記憶のことなどゾクゾクするところも。ルゥは本物の音楽家なんだと思った。このまま終わることなく続いて欲しいような、ルゥが可愛いうちに終わって欲しいような…2013/02/16

コリ

25
史実通りベートーベン、つまりルドヴィカの耳が聞こえなくなり始め彼女の過去や正体を巡る一冊。冒頭はルゥに余計な事を吹き込むメフィにユキがツッコミを入れるといういつもの平和なやり取り。だがユキが両親の名前を思い出せなくなったりルゥが体調を崩したりと雲行きは段々怪しくなり、シリアスな展開が多かった。グイグイ読める面白さは相変わらずだなぁ。芸術家も音楽家も格闘家も、みんな生き方が熱すぎるよ!(笑)まさか1話から伏線があったとは…。それでも解明されてない謎がまだまだあり、今後の展開からますます目が離せない。2013/05/04

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