出版社内容情報
自分のひきこもりの原因にはある陰謀が絡んでいると信じ込んだ佐藤達広。彼はその陰謀に対峙することを決意する。そんな達広の前に現れたのは日傘を差した清楚な美少女だった。彼女はなぜか達広につきまとい始める…
内容説明
俺は気づいてしまった。悪の組織NHKの存在を。俺が大学を中退したのも、無職なのも、今話題のひきこもりなのも、すべてがNHKの陰謀なのだということを。悪の組織を倒すその日まで、俺は雄々しく戦い抜く。だが、そんな俺の目の前に、とある宗教団体から刺客が送られてきた。日傘を差した清楚な美少女、岬ちゃん。彼女はいったい何者なのか?エロスとバイオレンスとドラッグに汚染された俺たちの未来を救うのは愛か勇気か、それとも友情か?驚愕のノンストップひきこもりアクション小説、ここに誕生。
著者等紹介
滝本竜彦[タキモトタツヒコ]
1978年、北海道生まれ。ひきこもりが高じて大学を中退し、輝かしい青春のひとときをフルスイングでドブに投げ捨てる。小説で人生の一発逆転を狙うものの、狭いアパートに閉じこもったままの薄暗い日々は、いまだ終わる気配を見せない。「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」で第五回角川学園小説大賞特別賞を受賞しデビュー
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感想・レビュー
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mitei
324
ひきこもりの著者ならではの作品。日本ひきこもり協会略してNHKという発想がおもしろい。続編出ないかな?2017/05/09
7a
6
エホバの証人が出てくる話だと聞いたので読んだけど、確かに出てくるし描写も具体的だけど、全く話の本質には関係なかったし、岬ちゃんが信者である必要性はあまりなかった。まぁ証人たちがこれを信者に見せたくない気持ちはわかる。私には知らない世界で私には無縁の苦しみを持って生活している人がいるのだなぁという感想。脳内垂れ流し妄想箇所は読み飛ばし。2019/09/09
赤字
6
図。作者の小説を読んだのは初めて。大槻ケンヂの文体を想起した。/身近で、すぐ近くにありそうな題材を小説に落とし込むのが上手。ひきこもりが主人公なのに、青春小説として成り立っているのは実体験を織り込んでいるせいもあると思うが、それだけではないような気もする。2012/01/30
じゅん
5
筆者が自分をさらけだすような小説。経験をもとに感情をたたきつけている小説がおもしろくないわけがない。2009/07/18
みやこ
4
ゆるくていいですねー2017/04/18