出版社内容情報
仮面の女王。聖堂教会が恐れていた、ブラックモアの墓地の秘密とは?
内容説明
「さあ、再演の幕が下りる時間だ」。母と娘をつなぐホワイダニットとは?アーサー王復活を悲願とする村で未来を懸けた決死の謎解きが始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
56
なぜか過去に戻って「二周目」を体験するロード・エルメロイⅡ世とグレイ。ただし「一周目」とは微妙に異なる展開で少しずつ謎が明らかにされます。故郷の村が長年望んできたアーサー王の復活とそれを阻もうとする聖堂教会、さらにはそれらをあやつろうと「脚本」を考えるズェピアなどが登場して話を盛り上げてくれます。「魔眼蒐集列車」に登場したハートレスは直接登場しませんが、ここでも少し関わっていたようで、ここから次巻へとつながっていきそうです。2020/02/14
カナリア
15
私には複雑すぎてちゃんと理解できたか分からないが、グレイがなぜアーサー王とそっくりの顔なのかが分かった。村人と教会の思惑が分かってからは答えに向かっていくスピードが速くて、一気に読んだ。面白かった。シリーズすべて。2020/06/25
Ru
15
ロンゴミニアドみたいな強い宝具(シナリオを大解決するツールにもなる)使ってアッド壊れへんのかいと思ってたけど、ちゃんと「次使ったら壊れるで」フラグが立って満足しました。必殺技開陳で万事解決!と行かないほうがいいし葛藤があるとうれしいですね。師匠は葛藤すんなとか言ってたけど…2020/06/04
ぺぱごじら
13
何事にも積極的に前に出ることが出来ない少女の成長エピソード。というか、山から下りて半年弱では「そんなもの」と自分とかは考えるのだけれど。次から次へと目まぐるしく続く謎解きに翻弄されるが、Ⅱ世が重視する「ホワイダニット」は最後の大きな謎を残すのみ、という所まで漕ぎ着けた。次作が楽しみだが、文庫化はまだか。2020-172020/05/06
よねはら
13
グレイの故郷で渦巻く巨大な思惑の底にあった母親の愛情。相当の覚悟がなければできず、また事態をややこしくしてもいますが、彼女が至極当然な理由で動いていたことに嬉しくなってしまいます。ゲームでいえばラスボス規模の相手と戦ったグレイ達の最終エピソードを今から楽しみにしています。2020/01/29