ネトゲ廃人

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ネトゲ廃人

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784903722160
  • NDC分類 797.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

●内容紹介(版元ドットコムより)
「私が眠るとみんな死んじゃう」ネットゲーマーにしか通じない気持ちがある。「ゲーム依存症」という一言では括れない、独自の世界がある。しかしそれは、自らが「廃人」という言葉を使うようにリアル(現実)の世界を捨てる、生き方でもある。著者は、19人の「ネトゲ廃人」とともにインターネット・オンラインゲームの光と影を追う。彼らは、一体、どこへ向かうのか?

●目次(版元ドットコムより)
■第1章 ネットゲームに日々を捧げた女神たち

先入観を裏切る、フェリス卒の美人プレーヤー/田中静
・私が眠ると、みんな死んじゃう
・モテるには、引きこもるしかない
・結婚条件は、三食昼寝付きゲーム三昧

『ファイナル・ファンタジー』こそが救世主/栗原千里
・『リネージュ2』で六百万円も借金した同僚
・オフ会は、宝石箱を開ける楽しみ
・みんな狂っているのかもしれない
・夜に10匹のモンスターが出る後遺症

■第2章 『セカンドライフ』で人生をリセット

リアルとセカンドライフを二重に生きる主婦/川崎朋子
・どこまでもリアルな結婚式
・時給三十六円でも本気になれる・セックスしますか。いいですよ
・置き去りにされるリアルライフ

■第3章 ゲームで愛し合いリアルで同棲 

『モンスターハンター・フロンティア』にはまった/山本奈々
・一度火がつくと、どこまでも行く

ゲームのために生きている/泉晶子
・子どもがいると、ゲームができなくなる

■第4章 ゲームに救われ、ゲームに閉じこもる 

人間不信のトラウマをネトゲで乗り越えた/片山百合
・『ミュー奇蹟の大地』で新しい自分に目覚める
・主人にもやらせてしまえ
・ママのゲームをじゃましない子ども
・夫を見て、自分も病気だと思うように

「まっとうな人生を失った」という/金沢雅彦
・毎日二十時間のゲーム漬けで大学中退
・人望があり戦略を任される戦士に
・ゲームのせいではなく、自分のせい

■第5章 親不在の寂しさからハードゲーマへ 

重度のネトゲ中毒から脱した/佐藤繁樹
・頭痛、吐き気、無気力、無感動に
・オフ会で世渡りを学ぶ
・中学の担任だけは見捨てなかった

菓子職人をめざす元ギルドマスター/川上卓也
・リアルの体験や思い出がない
・ぼくたちのようには、なって欲しくない

■第6章 デイトレーダーがはまったRPG  

夫婦で『RED STONE』/中村一郎・恭子
・装備する武器に二百万円費やした人も
・食事も子育てもパソコンの前で
・ゲーム会社の魂胆が見えてきた
・リアルマネートレードの落とし穴

■第7章 キャラクター同士で、本気の恋愛 

『ラグナロクオンライン』廃人になった/藤田清美
・ネット恋愛なくして生きてはいけない
・嫌いな人なのに、ネットでは別れられない
・別世界の自分になっていた

■第8章 ネトゲ家族の崩壊 

母と息子がゲーム中毒、父は鬱病に/加藤家
・ゲーム恋愛のときめきを告白する妻
・別次元の世界に行ってしまった妻と息子
・鬱病、そして四ヶ月間の休職

息子は昼夜逆転ゲーマー、娘も不登校に/川村家

■第9章 オンラインゲーム大国、韓国の憂鬱

・ゲーム会社のメディア戦略e-Sports
・PC房と『スタークラフト』『リネージュ』の登場
・オンラインゲーム会社の売り上げは、約二千億円に
・国が主導したことは国が責任持つべき(チョ記者)
・インターネット・レスキュー・スクール
・ゲーム中毒を誘発する三つの要因

■第10章 急増する小学生のログイン 

ゲームクリエイターになりたい/高梨博之
・小学三年なんですけど、いいですか?
・自分が親だったら、子どもには、やらせない
・韓国では、シャットダウン制の導入が議論に
・怒鳴ってパソコンを取り上げても解決しない
・すべての分野の中毒患者に共通点がある
・ゲームが与える面白さも軽視すべきでない

■第11章 ネトゲ廃人たちの絆 

二十歳で『ウルティマオンライン』の洗礼を受けた/福富秀和
・麻薬取締官、歌手、住職までいるネトゲサークル

兄と弟で徹底したネトゲライフ/細川洋平・洋二
・リアルで冒険しないインドアな時代へ



●版元からひとこと(版元ドットコムより)
ジャーナリストであり、ゲームライターとして活躍してきた芦崎治氏が、ハードゲーマーを訪ねて書き下ろしたノンフィクション作品。

目次

第1章 ネットゲームに日々を捧げた女神たち
第2章 セカンドライフで人生をリセット
第3章 ゲームで愛し合いリアルで同棲
第4章 ゲームに救われ、ゲームに閉じこもる
第5章 親不在の寂しさからハードゲーマーへ
第6章 デイトレーダーがはまったRPG
第7章 キャラクター同士で、本気の恋愛
第8章 ネトゲ家族の崩壊
第9章 オンラインゲーム大国、韓国の憂鬱
第10章 急増する小学生のログイン
第11章 ネトゲ廃人たちの絆

著者等紹介

芦崎治[アシザキオサム]
1954年、富山県生まれ。立教大学法学部卒。ノンフィクションライター。環境ジャーナリスト。桜美林大学非常勤講師(環境とメディア)。日本環境ジャーナリストの会理事。早稲田環境塾第一期生。週刊誌『AERA』「現代の肖像」、司法ジャーナル『ジュディシャルワールド』、nikkei BP net「ECOマネジメント」などに寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫 綺

102
文庫本にて読了。少しでもゲーム環境に近づけないのが一番!!廃人たちが口を揃えて云うのが、自分の子供たちにはゲームをさせたくない・・・だったそうだ。まさに経験者は語る。2015/08/23

NADIA

63
私もゲーマーで気になるタイトルなので手に取った。オンラインゲームは確かに楽しいと思う。私もモンハンのハンターの端くれで、未だに週末は遠方に住む友人と連絡を取り合ってオンラインで遊んでいる。だけど、そこで知り合った他のプレイヤーと現実に会ったり、連絡を取り合おうとは思わないなあ。リアルとバーチャルの世界が混ざり合うようなことは今のところないけど、ハマり込む人がいることはよく理解できる。お隣の韓国のネトゲ先進国としてその問題や取組が紹介されていたのも興味深い。2020/05/09

hatayan

60
オンラインゲームにのめり込んだプレイヤーにインタビューした記録。 共に闘うネットゲームは終わりのない底なし沼。出会いや一時的な現実逃避の手段としては有効な反面、疎外感や家庭環境が影響して歯止めが利かなくなると昼夜を忘れて没頭、リアルの生活を犠牲にすることも。過度なゲーム依存が時間の浪費であることに誰もが気づけるわけではありません。 ゲーマーが異口同音に語るのは「自分が親なら子どもにゲームはやらせない」。ゲーム中毒で死亡者を出した韓国の識者も「子どもがゲームに触れる時間を減らす」ことが有効としています。2019/11/20

Aquarius

41
私に子供がいたら絶対にさせないネトゲ。得るモノも少なくともあるが圧倒的に喪うものが多すぎる。約10年間この世界に入浸り多くの物を喪ったから分かる。ただ過ぎ去って行く日々の中に突如、必要とされる仮想世界での自分の役割。限られた時間の中で効率的に他を圧倒し急速にTOPに昇り詰める高揚感、自分の言動1つで何十何百人というプレーヤーが動き結果を出せば賞賛され負ければ特定掲示板でボロカスに個人情報まで晒される。中毒から抜け出すためには自分で気付くしかない、本書にも書かれているが取り上げた所でまた出来る環境になれば→2015/08/09

アコ

27
元ネトゲ中毒者へのインタビューメイン。大半が『時間をかけた後悔』を口にしている。わたしも20代半ばにネトゲをやっていて、実際に会って今も付き合いがある友人がいるけど、ネトゲは時間の無駄だったなーと思う。ネット界で生きる人に多い『現実逃避』『ある意味で人に対して異様に執着心を持つ』はよくわかる。リアルとは程遠い「なりたい自分」になる人はネトゲに限らずSNSや匿名掲示板にもいるね。虚栄心…?闇深い。現在進行形の廃プレーヤーの意見も気になる。(月初に元事務次官の事件があっただけに。)2019/06/16

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