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海をひらく―知られざる掃海部隊

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  • サイズ B6判/ページ数 327p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784890632336
  • NDC分類 397.21
  • Cコード C0030

内容説明

戦後、日本近海には自国防護のためと、米国の対日飢餓作戦によって敷設された無数の機雷が残された。この封鎖された日本の港を再開させるため、危険を覚悟で掃海作業にあたった人たち、それは大半が職を失った復員兵であった。その後、朝鮮戦争にも赴いた彼らだが、その活躍や殉職者の存在は、長い間秘匿されてしまう。しかし、戦後復興も日本の独立も、彼らの活躍がなければなし得なかったのだ。湾岸戦争後にはペルシャ湾でも実力を発揮。まさに日本が誇る職人集団である彼ら「掃海部隊」の全容を初めて明かす。

目次

対日飢餓作戦
充員招集
モルモット船
海上保安庁誕生の背景
悲しみと喜びと
朝鮮戦争への道
指揮官の長い夜
特別掃海隊出動!
朝鮮戦争の真実
忘れ得ぬ男
海上自衛隊誕生前夜
水中処分員の仕事とは?
漁業と掃海
遙かペルシャ湾へ!
最後の木造掃海海艇

著者等紹介

桜林美佐[サクラバヤシミサ]
昭和45年4月26日生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業後、フリーアナウンサーとして始動。テレビ東京「さわやか彩の国」リポーター等を経た後、平成8年から番組ディレクターとして活動の場を広げ、TBS「はなまるマーケット」等の番組を制作。現在は、執筆活動に加えTV・ラジオに出演(ニッポン放送「上柳昌彦のお早うGood Day」他)。また国のため戦う人たちの姿を描いた創作朗読ライブ「ひとり語りの会」を展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ZEPPELIN

5
戦後、物凄い数の機雷が日本の周辺海域に放置された。その除去にあたった方々のお話。機雷の破壊力なんてイメージしたこともなかったが、当時の被害状況やカバー裏の写真の水柱の高さを見ると、ただただ恐ろしい。それでも自分がやるんだと立ち上がってくれた方々がいたからこそ、今の日本の海がある。その後も朝鮮戦争や湾岸戦争でも素晴らしい働きをしたのに、国民には知らされていないという現実。シーレーンを守ることがいかに重要か、戦後の日本は過去から全く学んでいなかったことが証明されたようで情けない2015/03/27

ひろつそ

3
戦後、文字通り命がけというか命を散らしてまでも海の安全に従事した人たちがこんなにも居たとは知らなかった。恥ずかしい限りだ。「憲法9条のおかげで戦後日本人は安全でした。平和な日常再開です」なんてごまかしは、本当にもう終わりにすべきである。2016/07/26

てつてつ

1
戦後に語られなかった海上自衛隊の成り立ちから、サンフランシスコ条約への流れが大変よく理解できます。もし、エネルギーがこの国にあったなら、国はどう変わっていたろうか?タラればを言うのは、無責任なことのように思います、現実に苦しむ国の中では。  「国防」この観点が必要なことを実感します。2014/08/11

moonset

1
終戦。その日から始まった新たなる海の男たちと機雷の戦いの歴史を、相当量の取材とインタビューで綴ったルポ。取材対象に対する著者の思い入れの強さ故に、文章が政治的であったり悲痛な叫びでもあったりするが、それを差し引いても、彼らに日の目を当ててくれたことに感謝したい。先に歴史と書いたが、現在もそして今後も、我が国が誇る自衛隊の掃海艇は、世界各地で活躍するのだろう。そんな日がいつかなくなることを願って。2013/04/23

ひろただでござる

1
この人たちはもっと光を当てられるべきだと思う。知ることが過去の日本を正当化したり軍国化に繋がるのではない。無知こそが誤った道へ踏み出すきっかけとなるのではないかと思う。2010/06/30

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