内容説明
アメリカ刑事司法との距離を抑制的に保ちつつ、的確に摂取して先駆的業績を残しながら、99年1月に永逝された田宮裕博士を偲び多くの研究者・実務家が寄稿。上巻に続いて下巻が完成。筆硯豊かに研究成果の発表を重ね刑事法学に大きな影響を与えた田宮博士にふさわしく刑事訴訟法、刑法、少年法など各分野の論文に加え、さらに親交あった諸氏よりの追想文も加わり、読みごたえのある論稿が揃う。巻末に田宮裕博士業績目録も収録。
目次
1 田宮博士・学問の軌跡(田宮刑事法学の軌跡;田宮先生の少年法学)
2 刑事訴訟法(ドイツにおける刑事訴訟法及び刑事訴訟法学の発展―日本法との関連において;実体的真実主義の相対性 ほか)
3 刑法(犯罪論をめぐる学説と実務―ドイツの状況を中心として;現代刑事法理論の変化について ほか)
4 少年法・刑事政策(少年法における適正手続の保障―黙秘権の告知をめぐって;犯罪少年と責任能力 ほか)
5 追想(田宮先生と少年法改正;親子二代の恩師 ほか)
著者等紹介
広瀬健二[ヒロセケンジ]
横浜地方裁判所判事
多田辰也[タダタツヤ]
大東文化大学法学部教授
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