スタインウェイができるまで―あるピアノの伝記

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  • サイズ A5判/ページ数 353,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791764716
  • NDC分類 763.2
  • Cコード C0073

内容説明

数々の有名ピアニストたちに愛され続け、「神々の楽器」とも賞賛されるスタインウェイピアノ。その歴史に新たに加わろうとする一台のコンサートグランドの製造過程から舞台デビューまでを、職人たちのこだわり、スタインウェイ社の成り立ちなどのエピソードを交え、臨場感たっぷりに描く迫真のドキュメント。

目次

はじめに こういう人たちが、この場所で
おなじみの曲線
年老いた機械工
反生産
部品81番
末裔
腹ばいになって
会社の過去
弾ける
生まれたての人格
ネジを見つける
かりそめのアイデンティティー
デビュー
おわりに ひとりだち

著者等紹介

バロン,ジェイムズ[バロン,ジェイムズ][Barron,James]
1955年生まれ。「ニューヨーク・タイムズ」紙記者。過去二五年にわたって、同紙のほとんどすべての欄で健筆をふるう。名人級のアマチュア・ピアニストでもある。ニューヨーク在住

忠平美幸[タダヒラミユキ]
1962年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

51
ピアノの世界に冠たるスタインウェイ。2003-04年、ニューヨーク工場で製作された一台のコンサート・グランドK0862が世に出るまで。カエデ用材調達に始まり、製造の流れに沿い、各工程に携わる多くの職人の働きを、創業スタインウェイ一族の盛衰とそのポリシーを交えながら丹念に追う。そのピアノは最後に専任調律師の手で職人の世界から音楽家の世界へと引き継がれる。出来栄えを評価されたK0862は貸出ピアノ部隊に配され、09年現在CD-60という名を得てメトロポリタン美術館にある。手造りに拘る歴史が名門の伝統を守る。2019/05/13

よっし~

8
「8/16 創作合評会」提出原稿の資料として再読。ピアノの代名詞であり、現代のグランドピアノの機構を確立したスタインウェイ。創業者のドイツ人・スタインウェイ氏とその息子たち(なので、メーカー名はスタインウェイ&サンズなのである……。欧米では、自分の名前を関した会社を立ち上げるのが一種のステータスらしひです……)の出発、ドイツ製スタインウェイとアメリカ(ニューヨーク)製のちがい、ニューヨークという最先端の都市で、超アナログな製法で作られる製造工程の話などをつづる好著。2020/07/31

yoshi

1
匠の世界やな。何千万もするのが頷かれる。ここまでくると芸術やなヤマハ、カワイも頑張ってるけど。スタインウェイには勝てないか?2021/01/09

YnariY

1
はじめは、この本の面白さが分からなかった。 スタインウェイの歴史がわかるのかなって思って読んだのに、 無駄な文章が多い。 工員の趣味も、工場に流れる空気の感じも、過剰に入ってくるなぁ。 そんなことを思いながら読んでいた。けど、 5/6くらいから、この構成の面白さが爆発する。 こういう書き方をできる人は、とっても貴重な感じがする。 スタインウェイをこよなく愛しているんだなぁって思う。 (No.170359所有:謝辞より) ピアノの曲を聴くときは、ピアノの製造番号もチェックしようと思う。2010/07/15

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