目次
1部 場所とのかかわり(環境を借りる;境界をぼやかす;外との関係を断つ)
2部 人とのかかわり(人がつくるファサード;人をもてなす距離;営みの掛け算)
3部 時間とのかかわり(古い建物を生かす;プロセスのデザイン)
著者等紹介
加藤匡毅[カトウマサキ]
一級建築士。工学院大学建築学科卒業。隈研吾建築都市設計事務所、ID´EEなどを経て、2012年Puddle設立。現在、同事務所共同代表。これまで15を超える国と地域で建築・インテリアを設計。各土地で育まれた素材を用い、人の手によってつくられた美しく変化していく空間設計を通し、そこで過ごす人の心地良さを探求し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
P太郎 ̄(=∵=) ̄
21
隈研吾さんの事務所出身の建築士がカフェの場所、人、時間がデザインに与える影響について語る。オーストラリアの海辺、バリの稲田、大阪の川辺のオフィス街…。居心地の良さとは感覚と計算、知識の芸術でした。ベンチに腰かけた後にカフェであることに気づくなんて凄すぎる(京都府、三富センター)☕大きなガラスの引き戸と様々な色、サイズの什器の使い方は客に委ねられているとか、美術館に近い感じがした🏚️2023/12/29
とんこつ
9
こんなふうに初めて訪れた空間の魅力を言語化できたなら、どれだけ豊かな毎日を送れるのだろうと羨ましい気持ちになった。それぞれのカフェ空間に込められた設計者の思いを、建築家の著者が端的に解説していく。街や自然にたいして開かれた設計を敷くことで生まれる解放感や一体感の魅力、あえて閉じる設計を導入することで非日常を演出する空間の魅力、時間の流れが空間にもたらす魅力、それぞれに美しさがある。そこに一番長くいる人を主役と想定した空間はみんなにとって心地よい空間になるはず、という著者の信念は考えさせられる言葉だった。2022/09/21
yk
8
カフェ空間の考え方の本。どういう考え方で空間を仕切るのか、どういう考え方で見えない空間を見えるようにするのか、わかりやすく書かれていてとても勉強になりました。この本は超おすすめですね。2022/02/23
ゴリラ爺さん
4
建築的観点から40店舗ほどのカフェの内装をきれいに撮って解説した本。読み切るだけで建築物の内観や奥行きなどを意識した視覚に切り替わるので、日常的に利用しているカフェや街並みがいつもと違って見えるという不思議な体験が得られた。眼の使い方、あるいは視界の意識の仕方が変容した気がする。2022/10/30
yn_rem
3
カフェの紹介本ではなく、建物・空間としてのカフェを紹介し続ける本で、おしゃれなやつとか、いってみたいカフェとかがたくさんあって興味深かった。 今度からコーヒー飲むだけじゃなくて、カフェの内装もちゃんと見ようと思った2022/03/03