出版社内容情報
店先看板の手書き文字、カラフルなアーケード、路地奥に佇む地元の名店。目を凝らし耳をすませば、普段着の通りに息づく唯一無二の味わいや個性が見えてくる。訪ね歩いた300以上の商店街から選りすぐりの50を紹介。貫禄ある老舗から若い才能が集うニューショップまで、混然一体となって醸しだす日常を心ゆくまで追体験しよう
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
66
商店街は、その街の活気を判断するバロメーターだと思っています。このコロナ禍でどこも大きな影響を受けたと思います。さらに郊外に大型ショッピングセンターが誘致されたりすると、個人商店で成り立ってる商店街は大きなダメージとなります。この著書を見ていて、商店街はまさしく文化だと感じました。看板一つを見ても、企画の中にそれぞれの主張が込められています。なくなってほしくないです。2022/05/08
よこたん
47
学生服、生地屋、貸衣装、純喫茶、お好み焼き屋、ふわ〜んと焙じたお茶の匂い漂うお茶の店。商店街と聞けば思い浮かぶ景色がある。駅から高校までの道での憩いの場。今でもあるのだろうか。この本では、主に西日本の個性あふれる商店街を紹介。アーケード、店先の日よけテント、年季の入った看板。日が差し込む明るい通り、ほの暗くムーディーな通り。これで商売成り立つんやろうかと思うようなお店。大阪の鶴橋商店街は奥に入ってしまうと迷宮のよう。コリアと昭和な日本とが絶妙に同居。ここの乾物屋さんの干しエビと塩昆布はおいしくて好き。2022/08/04
ann
45
令和だけど昭和どっぷりに生きてる人々がいることを先ず実感。売る方も買う方も。ほとんどが東京以外の地方の初めて聞く名前の商店街。必ず見かけるものがファサードという名称なのを初めて知った。こんな風景を見て育った平成 令和生まれの若い世代が『いる』ことに少し安堵感。観光目的もいいけど、こんな商店街を巡るのも旅の醍醐味で好き。今は、私の落とす微々たる経済効果よりも、ウィルスを運ばない選択を選ばざるを得ないから、こんな本は嬉しいし、貴重。写真もたくさんだ楽しめました。2022/07/26
あじ
34
風が吹けばどこからか、キーキー軋む音が聞こえてくるよう。錆が浮いて色も褪せた商店街のアーチは、異界への編入口だ。無骨でありファンキーでもあり、一筋縄ではない貫禄を固持しているように見えるが……。令和の時代に現存しているのだ、艱難辛苦を舐めてきたのだろう。──柳ヶ瀬商店街はネオンを見に再訪しなければ。「太陽にほえろ!」を彷彿とさせる◯曲商店街は絶対だ。グーグルマップでも探せない、◯空商店街はどこ??本書は西日本を中心に紹介している。BGMや呼び込みはどんな感じなのか、第二弾があるならば言及して欲しい。2022/05/23
はな
24
渋い…今度旅行に行った時あえて行ってみたいと思いました。コンドーパンに一番惹かれてしまった‼️2023/07/20