オーバーツーリズム - 観光に消費されないまちのつくり方

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  • サイズ 46判/ページ数 271p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784761527358
  • NDC分類 689
  • Cコード C0052

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shikada

19
多すぎる観光客の影響で、地元民の生活や自然環境に悪影響が出てしまう「オーバーツーリズム」を解説する1冊。たとえば京都では地元民が使うバスが超混雑したり、ガラパゴス諸島では観光客の衣服に付着した外来種が生態系を破壊したりする。観光地ではない場所でも、SNSのバズで突如観光地化してしまうことも増えている。決定打はないけれど、時期ごとにオフのスポットでイベントを開いて人を分散させる、入域料を取るなどして観光客の総量抑制をするなどが対策。観光客のモラルに頼るのは望み薄だと思う。2022/11/11

ぷほは

4
既に本書の基になっていた論文はweb公開されていたので一昨年の公開セミナー前に読んでいたため復習感があるものの、後半のSNSの発達を踏まえた新OTに関する論述は読み逃していた。ツーリズム・ジェントリフィケーションとの差異を考えてみると、都市の景観や住民の生活環境の悪化より深刻な問題として、修復不可能な自然や文化的遺産の棄損可能性が挙げられる。対策である時間と空間の分散、課金による選別、法による規制等々はホスト側のリスク削減として行為化(=歓待)されるが、むしろ大切なのはゲスト側の良識や理解という位置づけ。2022/01/22

田中峰和

4
観光客が急増し、混雑や騒音、地価高騰といったダメージをもたらすオーバーツーリズム。人気観光地に暮らす住民にとっては迷惑だし、いつになったら緩和されるのだろうと引越しを考える人もいただろう。本書の発行が今年3月中旬、コロナ禍によって状況は一変、我が世の春を謳歌していた観光業者は泣くに泣けない状況となった。京都市民にとっては落ち着いた街並み、バス停のゆとりなど、ようやく古都の暮らしを満喫できるようになった。向かいにあったホテル建設予定地は、1年間駐車場にして様子を見るらしい。この騒動が落ち着くとは思えない。2020/06/20

mayumi

2
コロナによる緊急事態宣言の後、地元の観光地は以前の静けさを取り戻していた。 観光客の増加に伴って新しく出来た宿泊施設や飲食店は、地元外の資本が多い。 らしさを失った観光地は、観光客にとって意味があるのだろうか。2020/06/29

アルミの鉄鍋

0
★3 実家が京都市内で大学出るまで住んでいたが、住んでる身としては祝日は他県ナンバーがいっぱいいるから外に出かけるなとか親に注意されてたけど、京都から出て外から見ると異常な事がよくわかる。さらに民泊でコロナ前は真夜中にスーツケースをガラガラ引っ張る音で夜も眠れないと親が嘆いてた。観光による収入と住民のバランスは難しいけどどっちも良いねと思える環境作りを考えないといけない。2021/05/17

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