出版社内容情報
アーティスト、福祉施設スタッフ、プロデューサー、キュレーターらが実践する「アート×福祉×仕事」25の現場。障害のある人のアート活動を、アーティストのモチベーション、創作環境を支えるスタッフの奮闘、表現の魅力を発信する活動家の場づくり、新しいアートの鑑賞法、福祉×デザインによる仕事づくりなど多彩に紹介。アーティスト、福祉施設スタッフ、プロデューサー、キュレーターらが実践する「アート×福祉×仕事」25の現場
1章 障害のあるアーティストはなぜ表現するのか
2章 日常がアートになる場のつくり方
3章 新しい関係を生みだすアート
4章 違いの共存から生まれる身体のアート
5章 地域とつながるサードプレイスの運営
6章 自由な感性でアートを鑑賞する
7章 アートで新しい仕事をつくる
たんぽぽの家[タンポポノイエ]
森下 静香[モリシタ シズカ]
森下静香(社会福祉法人わたぼうしの会Good Job!センター施設長)
山下 完和[ヤマシタ マサト]
山下完和(社会福祉法人やまなみ会やまなみ工房施設長)
内容説明
創作の原動力、活動のサポート、発信する仕掛け、横断する関係、新しい鑑賞、創造的で多様な仕事。「アート×福祉×コミュニティ×仕事」25の現場。
目次
1章 障害のあるアーティストはなぜ表現するのか
2章 日常がアートになる場のつくり方
3章 違いの共存から生まれる身体のアート
4章 新しい関係を生みだすアート
5章 地域とつながるサードプレイスの運営
6章 自由な感性でアートを見る
7章 アートで新しい仕事をつくる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akihiro Nishio
19
NPOのアート事業について悩んでいるので購入。結局、ソーシャルと言っても、居場所や表現活動としてのアート、体験を共有するワークショップ、デザイナーの助けを借りて物品制作という方向性しかないんだな。前2者は税金にぶらさがるに留まるし、最後のもデザイナーのコストを考えると経済活動としては成立していない。経済的な意味での社会参加は本当に難しい。そもそも専門的に勉強した芸術家だって食えないというのに、障害と芸術、そして経済活動は並び立たないのか。福祉事業所なら前2者でいいのだろうが、NPO的には違う気がするなあ。2019/07/23
ponde☆
2
エイブル・アート・ジャパンが関わっている商品だったり、たんぽぽの家のドキュメンタリーだったりを以前見たことがあったので、各地の障がい者のアートに関するさまざまな取組に興味があってこの本を手に取りました。数年前に出版された本のようです。どのプロジェクトも、「障がいがあること」を特別視するのではなくて、ひとりのアーティストとして尊重して、その人の魅力、個性を引き出しているんだなあという印象でした。中川政七商店でも、障がいのある方々と共同でつくった商品があるのは、知りませんでした。鹿コロコロ、かわいい!2022/04/09
やそん
2
作中に出てくる、通所施設に通われている方の実体験を元に作られた「幻聴妄想カルタ」の発想がすごくユニーク。利用者さんの表現に沿うスタッフも良い。表現や物作りから地域の輪が広がっていくことで、結果皆が自分を表現できる「みんなちがってみんないい」社会になるのでは。なってほしい。2019/07/28
ohwada
0
長い期間かけて読みすぎた。2018/01/01
hahaha
0
障害者福祉や障害者アートに興味があり、ソーシャルアートという言葉があることを知って、本書を読んだ。障害者アート、エイブールアート、アール・ブリュットなどいろいろな呼ばれ方をするが、障害者が手がけるアート作品は最近ひろがっているという。障害者を一括りで見るのではなく、個別の存在としてアートを通して出会う。その試みが興味深い。ただ、本書、なぜかやたらと読みづらかった。何故だろう?本の組み方か、構成か(最初のインタビューからなんの話しをしているのかよくりかいできず)。しっかり読むと面白いのだろうか?2021/06/05