内容説明
電磁解析手法の1つとして、FDTD(Finite Difference Time Domain)法はポピュラーなものとなり、多くの研究者、技術者はこの手法を利用し、その威力を実感し魅力を感じている。本書はこのような背景において書かれたもので、FDTD法のさらなる広範囲な応用手法をまとめたものである。すなわち、本書は、大きく第1部として『FDTD法の基礎と実際』(第1章および第2章)と、第2部として『FDTD法の展開』(第3章から第5章)に分かれ、現在における実際の応用解析から今後のFDTD法の展開に至る範囲を扱っている。
目次
第1部 FDTD法の基礎と実際(FDTD法の基礎;FDTD法解析の実際)
第2部 FDTD法の展開(FDTD法の熱解析応用;FDTD法とCIP法;並列FDTD法)
著者等紹介
橋本修[ハシモトオサム]
1978年電気通信大学大学院修士課程修了。1978年株式会社東芝。1981年防衛庁技術研究本部第1研究所。1986年東京工業大学大学院博士課程修了。1989年防衛庁技術研究本部第2研究所主任研究官。1991年青山学院大学理工学部電気電子工学科助教授。1994年~1995年イリノイ大学客員研究員。1997年同教授、現代に至る(工学博士)。専門、環境電磁工学、生体電磁工学、マイクロ波・ミリ波測定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
60
利点だらけの方法のよう。Finite Difference Time Domain(FDTD) モーメント法で必要だった解析構造ごとの積分方程式の定式化をメッシュの電気的特性だけ。FDTD法は非線形問題も解析可能。モーメント法では1つの周波数だけ計算。FDTD法は直流から数百GHzまで1回の計算。励振方法,セルの切り方とサイズの選択方法,解析対象物の境界条件,解放領域境界における吸収境界条件の選び方について複雑な形状を解析対象とする場合,経験やノウハウが必要。Yeeアルゴリズムを基本。プログラムの実例有。2014/06/08