内容説明
従来のコンピュータのしくみと何がどう違うのか?なぜ速いのか?実用化が現実味を帯びてきた量子コンピュータ。その原理について、基礎から最先端の話題までを幅広く解説。
目次
古典計算―ベクトルと演算子による表現
量子計算(基礎;発展)
測定型量子計算
計算量理論の基礎
状態の検証
量子対話型証明系
超量子計算
非ユニバーサル量子計算
著者等紹介
森前智行[モリマエトモユキ]
2004年東京大学教養学部基礎科学科卒業。2006年東京大学大学院総合文化研究科博士前期課程修了(広域科学専攻)。2009年東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程修了(広域科学専攻)。2010年リール第一大学(フランス)博士研究員。2011年パリ東大学(フランス)博士研究員。2012年インペリアルカレッジロンドン(イギリス)日本学術振興会海外特別研究員。2013年群馬大学先端科学研究指導者育成ユニット助教。2017年群馬大学大学院理工学府電子情報部門准教授。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やす
4
量子アルゴリズムについて知りたくて購読したが最初に含まれませんと書いてあった。よくよむよろし。表題のとおり計算理論の話である。この分野、証明が必要だが証明されていないことが多いのか、「と信じられている」という記述が多い。量子コンピュータの方が早いというのも信じられているだけなのか?Googleで量子優越を実機で証明したというが物理量子ビットでランダムな結果を計算させる回路は小規模なら古典でシミュレートできるが増やすと時間がかかるという話。それって量子で古典をシミュレートできて初めて勝ですよね。2020/04/10
おすぷれみす
2
文系の数学音痴には難しかった。。 でも計算パスが確率ゼロになって縮減できるとか、直感的に分かりやすい説明が多くてなんとなーく分かった部分もありました。 測定による誤差の説明とか面白かったです。 もう少し入門編から読むべきでした。。2017/12/26
西澤博
1
テンソル積は深入りせず、以下の計算ルールだけ使えばよい、という記述に救われるが、当面読めそうにない。p.142019/10/22
好奇心の横断歩道を渡る!
1
3章途中で離脱。「量子コンピュータ入門 第2版」を読んでから戻ってくる予定。数学に強い人はすんなり読めるのかもしれないが、自分はいちいち引っかかってしまった。途中経過のわからない説明を「そういうもんなんだろうな」って受け入れてしまうと、この手の本は読む価値がないと思っているので、頑張る。2019/08/29