続々・失敗百選―「違和感」を拾えば重大事故は防げる 原発事故と“まさか”の失敗学

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続々・失敗百選―「違和感」を拾えば重大事故は防げる 原発事故と“まさか”の失敗学

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  • サイズ A5判/ページ数 352p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784627675018
  • NDC分類 509.8
  • Cコード C3053

出版社内容情報

前2著「失敗百選」,「続・失敗百選」とは異なる視点を取り入れた,「ポスト3.11」の失敗学の指南書です.

“まさか”の大事故には,必ずその前兆があった! 

隠された兆候を感じ取ることができれば,想定外の災害も防げます.
本書は,福島原発事故を工学的な視点で分析することで,事故の背景に何があったのかを明らかにするとともに,“まさか”の失敗に対する感度を磨き,「発生確率がきわめて低いが被害が甚大な事故」を未然に防ぐ方法を考えます.

前2著「失敗百選」,「続・失敗百選」とは異なる視点を取り入れた,「ポスト3.11」の失敗学の指南書です.

第1部 「失敗百選」,「 続・失敗百選」 から「 続々・失敗百選」 への展開
?T 「続々・失敗百選」を要約する
?U “つい,うっかり”から“まさか”の失敗へ注目が移る
?V “まさか”の失敗の典型例─福島第一原発の事故─を学ぶ
?W “まさか”の事故の特徴は何か,どうやって防ぐか
?X 違和感を拾いながら失敗を防ぎ,新しい創造を始めよう

第2 部 失敗事例を学ぼう
?Y 福島第一原発は事故に先立って何が問題だったのか
1  リスク不感症
ミッドウェイ海戦で米軍が日本の空母4隻を撃沈/保安院がB.5.b を無視して減災対策が実行できず/他
2  電脳死軽視
福島第一原発は制御電源を喪失,減圧・消防車注水・ベントが遅れ/筆者が体験した自動車と家電の電脳死
3  舶来品依存症
福島第一原発1号機の非常用復水器だけが“Fail Close”になっていた/他

?Z 福島第一原発は事故処理中や事故後に何が問題になったのか
4  減災想定不足
福島第一原発では自動車用バッテリとエンジン付きコンプレッサが不足/他
5  非直営体制
アクリフーズで契約社員が故意に農薬混入/福島第一原発事故の命綱は協力会社の動かす消防車
6  有事体制不全
現場は有事だけど東電本店や政府の思考方法は平時のまま/他
7  安全率10倍化
小佐古会見とベディントン会見/原子力規制委員会が心配する40万年前の活断層と破局的な火山噴火
8  統合訓練不足
阪神淡路大震災の反省を東日本大震災に活用/東日本大震災の小学校の避難成功も指導者の準備次第
9  復興長期計画
後藤新平が推し進めた関東大震災後の帝都復興/関東大震災後と東日本大震災後の火災保険支払い/他

?[ “まさか”の事故から多くの問題が学べる
10  改造先送り
日本触媒で一時貯蔵用の中間タンクが爆発/三井化学で緊急停止後の酸化反応器が爆発/他
11  後始末不備
三菱マテリアルで分解・洗浄中の水冷熱交換器が爆発/東京大学で廃液を減容していたら爆発
12  不祥事温床
STAP 細胞の証拠を捏造した小保方事件/JR 北海道の特急火災と脱線事故/他
13  検察立件問題
単独犯のシナリオに固執した袴田事件/三菱自動車製トラックのハブ脱落/他
14  危惧感無罪
速度超過でカーブに進入し,JR 西日本の列車が脱線転覆/明石の歩道橋上で圧死

おわりに
原子力関連の略号一覧
参考文献
索引

【著者紹介】
東京大学大学院教授 博(工)

内容説明

“まさか”の大事故には、必ずその前兆があった!隠された兆候を感じ取ることができれば、想定外の災害も防げます。本書は、福島原発事故を工学的な視点で分析することで、事故の背景に何があったのかを明らかにするとともに、“まさか”の失敗に対する感度を磨き、「発生確率がきわめて低いが被害が甚大な事故」を未然に防ぐ方法を考えます。前2著「失敗百選」「続・失敗百選」とは異なる視点を取り入れた、「ポスト3.11」の失敗学の指南書です。

目次

第1部 「失敗百選」、「続・失敗百選」から「続々・失敗百選」への展開(「続々・失敗百選」を要約する;“つい、うっかり”から“まさか”の失敗へ注目が移る;“まさか”の失敗の典型例―福島第一原発の事故―を学ぶ;“まさか”の事故の特徴は何か、どうやって防ぐか;違和感を拾いながら失敗を防ぎ、新しい創造を始めよう)
第2部 失敗事例を学ぼう(福島第一原発は事故に先立って何が問題だったのか;福島第一原発は事故処理中や事故後に何が問題になったのか;“まさか”の事故から多くの問題が学べる)

著者等紹介

中尾政之[ナカオマサユキ]
1983年東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻修士課程修了。日立金属(株)入社。1989年HMT Technology Corp.に出向。1991年東京大学で博士(工学)を取得。1992年東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻助教授。2001年東京大学大学院工学系研究科総合研究機構教授。2006年東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Uzundk

5
失敗学関連は本当に面白い。事故が起きた事実だけ聞くだけなら、いったいなにやってんだかと思うけども、もちろんそんなに単純じゃない理由と小さな見落としが重なって致命的な事故が発生すると言うのを実感できる。 さて失敗学は以前は過去の事例に学び「つい、うっかり」を無くすことが大きかったが、本書では「まさか」の事故について多く言及している。まさかの事故を防ぐのは過去事例ではなく現場現物に違和感を感じる感性とそれを突きつめて考えられる論理性が必要である。それは新しい価値を生み出す創造の分野にも近いと著者は語る。2016/10/20

くらーく

2
まさか、この本も読んでいたとは。すっかり忘れていました。もう、10年以上経つけど、仕方ないで済ませる訳にもいかんのでしょうな。 それにしても、発電所が停電で致命的とはねえ。こういうもんなんだろうな、重大事故って。2021/11/20

だいぇ

1
311の検証だったり、その時何が起きていたかが主な内容かと。 日本のマスコミや政治、官僚にうへぇとなる 理系論文的、数々の事故を検証し裁判の結果など見るにアメリカほどの訴訟国家にはなりたくないが、アメリカほど失敗を教訓に活かせる仕組み、風土がもう少し浸透してほしいと思った。あらゆる仕事に、人生に危険は付き物で、事例の中の要素は参考になるはず。2021/10/26

くらーく

1
ますます難しくなるリスクの洗い出し。。。。違和感なんて主観だと思うけど。承認者に「違和感があるのですが」なんと言っても通用しないでしょうな。でも、そういうところまできたのかと。2016/09/03

h t

0
いろんな失敗事例集。どこまでを罪に問うかって難しいのね。2017/08/27

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