出版社内容情報
建築学における「地盤工学」は,建物を支持する地盤を扱う学問である。本書の目的は,建築物を支える基礎構造の設計を行うために必要な原理や基礎事項を丁寧に解説したテキスト・入門書である。
序文/地盤を構成する土/地盤調査/地盤内の応力/土中の水流/土の圧縮性と圧密/土のせん断強さ/極限土圧/浅い基礎/杭基礎
内容説明
本書の最終目的は、建築物を支える基礎構造の設計を行うことである。基礎の設計では、鉄筋コンクリートや鋼からなる基礎構造体の仕様を決める必要があるが、そのための重要なポイントは、地盤の強度が関係する安定問題と地盤のひずみが原因の変形問題である。設計された基礎構造はこの両者をともに満足しなければならない。本書は大学レベルの建築学科における地盤工学あるいは基礎構造という科目の教科書を意図して書かれている。
目次
第1章 地盤を構成する土
第2章 地盤調査
第3章 地盤内の応力
第4章 土中の水流
第5章 土の圧縮性と圧密
第6章 土のせん断強さ
第7章 極限土圧
第8章 浅い基礎
第9章 杭基礎
著者等紹介
桑原文夫[クワバラフミオ]
1970年東京工業大学工学部建築学科卒業。1975年東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻修了(工学博士)。1975年日本工業大学講師。1978年日本工業大学助教授。1991年日本工業大学教授、現在に至る。1997年日本工業大学建築技術センター長(兼担)。担当科目は建築地盤基礎工学、弾塑性学、部材の力学、材料力学実験。専攻は地盤工学・基礎構造
谷口汎邦[タニグチヒロクニ]
東京工業大学名誉教授・工学博士
平野道勝[ヒラノミチカツ]
東京理科大学教授・工学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。