森林水文学―森林の水のゆくえを科学する

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  • サイズ A5判/ページ数 337p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784627290914
  • NDC分類 656.5
  • Cコード C3044

出版社内容情報

森林水文学と砂防学を合わせて議論した画期的な一冊。最新の研究成果をわかりやすく解説。

内容説明

森林に降った雨はどうなるのか?森林に降った雨がどのように遮断され、土中にしみ込み、蒸発し、化学反応をともないながら斜面を下降し、また樹木から蒸散されるのかといった水の動きが環境に与える影響をモデル化し評価するには、フィールド研究をベースとした分野横断的な科学的プロセスが必須です。緑のダム論争をはじめ、酸性雨問題、土砂崩れ、森林による水質形成など、数多くの一般社会の環境問題の理解・解決に重要な鍵となる各分野の最新の知見をまとめています。

目次

森林の水のゆくえを探る
降雨遮断
森林土壌における雨水の浸透過程
人工林の荒廃と地表面流発生メカニズム
林地斜面での崩壊予測に作用する要因
幹の中を流れる水から森林の蒸散を考える
森林からの蒸散を比較する
根系の水文学的重要性
根の深さが森林からの蒸散に与える影響
森林への物質の沈着と樹冠との相互作用
水の動きが支配する森林の物質循環
山地河川における水の流れと倒流木の流出
水文気象砂防学を創る
リアルタイム水文情報を防災に生かす
中国の緑化政策と水資源問題の葛藤
社会は森林水文学に何を求めているか