QBism 量子×ベイズ―量子情報時代の新解釈

個数:
電子版価格
¥3,080
  • 電書あり

QBism 量子×ベイズ―量子情報時代の新解釈

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月19日 00時05分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784627156319
  • NDC分類 421.3
  • Cコード C3042

出版社内容情報

21世紀の量子情報技術を背景に誕生した、量子力学の新解釈「QBism(キュービズム)」の解説書。「もやもや」「奇妙」「気味が悪い」……。
誕生からもうすぐ1世紀、その正しさと有用性が証明され続けてきたにもかかわらず、いまだに「直観的理解が難しい」と言われる量子力学。これまで様々な「解釈」が提案されてきたなか、いま脚光を浴びている新解釈がある。
21世紀の量子情報技術を背景に誕生した、「QBism(キュービズム)」だ。

QBism(Quantum Bayesianism=量子ベイズ主義、「QBイズム」、「Qビズム」とも)は、量子力学に現れる確率を「ベイズ主義的」に解釈する。すると「波動関数」や「観測者」は新たな意味を帯び、長年のパラドックスにも新しい光があたる。

・量子力学をベイズ主義的に解釈するとはどういうことか?
・それによって量子の奇妙さはどう解消されるのか?
・QBismは科学的世界観にどんな変更をもたらすのか?

この解釈に出会うまで、自身もまた「量子の奇妙なところ」に悩んできた理論物理学者が、「量子」「ベイズ」そして「QBism」の世界を案内する。

「ハンス・クリスチャン・フォン・バイヤー氏は、本書ですばらしい仕事を成し遂げた。私は幸運にも、人生で2度、QBismについて学ぶことができた。1度目は険しい道のりだった。私は仲間とともに、形成中の理論を細部にわたって議論し、検証につぐ検証を重ね、打ち壊しては作り直した。そこにたどり着くまでには、自らの世界をひっくり返さなければならなかった。しかし2度目の、フォン・バイヤー教授の優れた解説で改めてそれを学ぶという経験は、純粋に楽しいものだった。彼が説明に用いる多くの表現は、示唆に満ちた珠玉のもので、私自身は決して編み出すことはできなかっただろう。いまや私は、この主題をどう教えればよいのかようやく分かった気がしているし、これ以上の理解の仕方はないと信じている。」(クリストファー・A・フックス、物理学者、マサチューセッツ大学ボストン校教授、QBism誕生の立役者)

第1部 量子力学
 1.量子の誕生  
 2.光の粒子
 3.波動/粒子の二重性
 4.波動関数
 5.「物理学で最も美しい実験」
 6.ここで奇蹟が起きる
 7.量子の不確定性
 8.最も単純な波動関数
第2部 確率
 9.確率をめぐるごたごた
 10.ベイズ師による確率
第3部 量子ベイズ主義
 11.明るみに出たQBイズム
 12.QBイズム、シュレーディンガーの猫を救う
 13.QBイズムのルーツ
 14.実験室での量子の奇妙なところ
 15.物理学はすべて局所的
 16.信じることと確定性
第4部 QBイズムの世界観
 17.物理学と人間の経験
 18.自然の法則
 19.石が蹴り返す
 20.「今」の問題
 21.完全な地図?
 22.行く手にあること
付録 量子力学の四つの旧解釈

H. C. フォン・バイヤー[ハンスクリスチャンフォンバイヤー]
原著

松浦 俊輔[マツウラ シュンスケ]
翻訳

木村 元[キムラ ゲン]
解説

内容説明

QBイズム(Quantum Bayesianism=「量子ベイズ主義」、QBism)は、量子力学に現れる確率を「ベイズ主義的」に解釈する。すると「波動関数」や「観測者」は新たな意味を帯び、長年のパラドックスにも新しい光があたる。この解釈に出会うまで、自身もまた「量子の奇妙なところ」に悩んできた理論物理学者が、「量子」、「ベイズ」、そして、「QBイズム」の世界を案内する。

目次

第1部 量子力学(量子の誕生;光の粒子 ほか)
第2部 確率(確率をめぐるごたごた;ベイズ師による確率)
第3部 量子ベイズ主義(明るみに出たQBイズム;QBイズム、シュレーディンガーの猫を救う ほか)
第4部 QBイズムの世界観(物理学と人間の経験;自然の法則 ほか)

著者等紹介

バイヤー,ハンス・クリスチャン・フォン[バイヤー,ハンスクリスチャンフォン] [Baeyer,Hans Christian von]
物理学者。ウィリアム・アンド・メアリー大学名誉教授。QBイズムの発案者であるクリストファー・フックス氏と親交をもち、QBイズムの分かりやすい解説に力を入れている

松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

8
本書の肝はタイトルどおり「波束の収束をベイズで解釈したらいいんちゃう? 」という、言ってしまえばその一言。解説を、たんなるヨイショコメントに貶めず、問題点の指摘にあててるところはえらい。2018/04/13

mft

3
量子力学の波束の収縮がベイズ流の確率解釈なら(わりと)すっきりする、という考え方。そして、そこから話を広げて、というかベイズ解釈を採用すると、物理理論自体の立ち位置とか過去と未来の非対称性とかいろいろ認識が変わってくる、と。反論や疑問点は解説を参照。2018/07/08

Akiro OUED

2
行っていない実験には結果がない。QBismは、部屋の扉が開くまでシュレーディンガーの猫について何も語らない。まあアリか。QBismは、未来の影響を受けるぼやけた今を認める。観測した情報によって、予測=主観確率をベイズ更新するという立場は、量子論を心の問題に結びつけるね。2022/03/30

S

1
先に読んだS.キャロルの本で興味を持った、量子解釈の1つ。波動関数は、頻度確率ではなく、主観(ベイズ)確率と解釈するとEPRパラドックスとか解決するよ、という話。本当に解決しているのかは、この本だけではよく分からない(解説でも指摘されている)。2021/04/04

もうもう

1
よくわからなかった。この本を読む前に、量子論、ベイズ主義についてよく理解しておく必要があります。QBズムとは、受け入れがたい量子現象を個人主観(実験?)の積み重ねにより、必要な客観を導き出していくということか。2020/03/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12556313
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。