出版社内容情報
シュレーディンガーの波動方程式を主題にして,確率過程論に立脚した立場から量子力学の全体像を説く.歴史的なエピソードやイラストを交えて興味深く解説している.
序 章/マックスウェルとシュレーディンガー/1920年代/マックス ボルン/新しい考え方/ノイズのある運動/確率過程を作る/ノイズのある運動と干渉現象/夢ではない/量子的粒子の運動/相対論と確率過程/エピソード/いくつかの話題/いくつかの話題 続き/おわりに
内容説明
電子は粒子なのか波動なのかというジレンマ。確率過程論の立場から、シュレーディンガーの波動方程式をめぐるミステリーを解明する。
目次
マックスウェルとシュレーディンガー
1920年代
マックス・ボルン
新しい考え方
ノイズのある運動
確率過程を作る
確率過程と干渉現象
夢ではない
量子的粒子の運動
相対論と確率過程
エピソード
幾つかの話題
著者等紹介
長沢正雄[ナガサワマサオ]
1933年前橋市生まれ。1957年東京工業大学物理学科卒業。1959年東京工業大学数学科卒業。名古屋大学、東京工業大学、コーネル大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校、スタンフォード大学、オルフス大学、エルランゲン大学などで数学の研究と教育にあたり、1978年からチューリッヒ大学教授。現在、チューリッヒ大学名誉教授、理学博士
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
slip001
1
面白い。量子力学の疑問が氷解した。確率力学を学びたいなと思わせる良書。2013/07/25
めぐみ
0
ノートに書き写しながらじゃないと理解したつもりになれないです。でも、とても面白かったです。2012/02/23
su96
0
今まで苦手だった量子論を詳しく学び直したくて、参考書片手に読んでいった。非常に難しい内容であるが、個人的には非常に楽しく読む事ができた一冊。本は書き込みだらけになった。量子論を研究する科学者たちの意見のぶつかり合いや、量子論が構築されていく歴史も面白い。量子は物理学が生み出すSFの様な感じで、非常に夢があるな、と。量子論が少し理解できるようになった一冊です。2011/12/16