出版社内容情報
数多くの名著の著者として著名なマックレーン教授が,現代数学の各部門にわたってその基礎概念を縦横に論じたもの.数学の構造,性格,および各部門の関係を数学と哲学の両面から論じ,数学の起原から現代数学までを概観しながら,それぞれの問題の本質を明らかにした.現代数学全般に精通した原著者のライフワーク.
内容説明
本書では、数学の起源、特質、それに数学の基礎的事項の間の内的関係が考察の対象となっている。
目次
第1章 形式的構造の起源
第2章 整数から有理数へ
第3章 幾何学
第4章 実数
第5章 関数、変換および群
第6章 微積分学の諸概念
第7章 線形代数
第8章 空間が有する形式
第9章 力学
第10章 複素解析とトポロジー
第11章 集合、論理、圏
第12章 数学のネットワーク
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まつど@理工
12
高校生が「文部科学省のカリキュラム」に閉じ込められないために、大学数学を含めた数学の全体像を提示してくれる教材を何冊か手元に置いて、今高校で習っている単元がどのように位置付けられるかを確認することが大事だと思う。「数学ガイダンスhyper」のようなブックガイドでもいいけど、この本のような「物理学も含んだ数学の基礎事項をまとめた本」もイケる。「数学が育っていく物語」とか雑誌「理系への数学」で連載されていた「四次元の数学」のもお勧め。2014/03/01
mft
7
積読解消。数学とは何かを諸分野のアイディアを辿りながら説明し最後には著者の見解も示される。どの分野も深入りはしないがそれでも読むのに骨が折れる程度には難しめ。解析力学を幾何学の用語で語り直すのは初めて見た(知っている人には当たり前になっている議論なのだろうか)。数学好きには一読をお勧めしたい。訳語の不統一が若干気にはなった(ルベーグとルベッグとか全単射と双射とかはすぐ判るけど、前で定義したという単語がそこを参照しても出ていなかったり)2019/05/04
tk
0
借りただけ2017/01/10