内容説明
あなたの死後はどれですか?神経学者が40種類の死後の世界で応える。
目次
死んだら足し算
死は、人の上に人を作らず、人の下に人を作らず
おともだちの輪だけでできている死後
種はすべりおちる
おおきな女に寄生する死後
ひきこもりの神がいる死後
死後は夢の競演
死にもいろいろある
片割れのいない死後なんて
お釈迦様でもご存知あるめえ!〔ほか〕
著者等紹介
イーグルマン,デイヴィッド[イーグルマン,デイヴィッド][Eagleman,David M.]
アメリカ、ニューメキシコ州生まれ。父は医師、母は生物教師。イギリス、ライス大学にて英文学を修めた後、ベイラー医科大学で神経家学のPh.D.取得。現在は同大学で認知行動学研究室を主宰するかたわら、小説の執筆を手がける。主な研究分野は、脳の時間認知、共感覚、ニューロン。科学系雑誌『PLoS One』『Journal of Vision』の編集委員を務めるほか、『SYNESTHESIA』などの著書がある
竹内薫[タケウチカオル]
1960年、東京生まれ。科学作家。東京大学卒業後、マギル大学にて博士課程修了(理学博士Ph.D.高エネルギー物理学専攻)
竹内さなみ[タケウチサナミ]
翻訳・文筆家。青山学院大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミッキー・ダック
16
原書2009年刊。死後の可能性を想像した40のショートショート。「意識は傍観者」の著者が書いた作品という事で興味を持ったが、少々期待外れ。科学者に、「天国の神様」などと言われると戸惑うが、ここでの神様は何やら人間的で権威がない。神がいる世界といない世界が描かれているが、いない世界の方が理解しやすい。一人の人間として集まっていた原子が、死によって分解し別の物質に変化していく。また脳が機能しなくなれば意識も無意識も消滅するはずだが、宇宙は霊魂でできている可能性も残している。童話としてなら楽しめる。 2016/07/18
GASHOW
7
死んだあとにどうなるかは誰もが必ず経験するが、経験を語る人は死から生還した人で死人からは聞くことが出来ない。脳神経学者が臨時体験をした本があって、読み応えがあった。タイトルはなんだっただろう。脳神経学者が考える死後の世界の想像の本だった。確かめた人は、死後の世界にいるわけだから、事実と違ってもクレームは入らない。死後の世界をどうなっているのだろう。無なのか、霊界のようなものがあるのか、宗教のとおりなのか。知るのは先にしたい。2020/01/31
Arowana
4
科学的に筋の通ったSFではなく、あくまでふつうのユーモア小説の短編集なので未読の方はお間違えのなきよう。2013/07/13
Go Extreme
1
死んだら足し算 死は、人の上に人を作らず、人の下に人を作らず おともだちの輪だけでできている死後 種はすべりおちる おおきな女に寄生する死後 ひきこもりの神がいる死後 死後は夢の競演 死にもいろいろある 片割れのいない死後なんて お釈迦様でもご存知あるめえ 人間関係の信じると知る死後 本来の自分の任務を知る死後 予約していた死後の世界 天国の真実 距離感が大切 死後の世界の覇権争い 神のいない死後 死のスイッチ 繰り返される生 そして誰もいなくなった 量子的な死後 神々の墓 私の体の中に リバーサルする死2022/07/04
gorikida
1
40通りの死後の世界が語られるが、だいたいどれもロクなものにはならない。面白かったのは、生まれ変わりに自分の希望がかなうとしたら、つねに知能が落ちていく方向へしか変われない(人間でなくなったらもう二度と人間には生まれ変われない)という話とか。2014/03/01