江戸のダイナミズム―古代と近代の架け橋

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  • サイズ B6判/ページ数 638p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163688305
  • NDC分類 121.5
  • Cコード C0095

内容説明

江戸の思想家たちが到達した場所、それは人類未踏の頂だった―。雄大な世界史的構図のなかに日本文明の清らかな輝きを甦らせる圧倒的大業。

目次

第1部 前提編(暗い江戸、明るい江戸;初期儒学者が見据えた「中華の『華』はわが日本」;日・中・欧の言語文化ルネサンス;古代文献学の誕生―焚書坑儒と海中に没した巨大図書館;ホメロスとゲーテと近代ドイツ文献学;探しあぐねる古代聖人の実像;清朝考証学・管見;三段の法則―「価値」から「没価値」を経て「破壊と創造」へ;世界に先駆ける富永仲基の聖典批判)
第2部 展開編(本居宣長が言挙げした日本人のおおらかな魂;宣長と徂徠の古代像は「私」に満ちていたか;宣長とニーチェにおける「自然」;中国神話世界への異なる姿勢―新井白石と荻生徂徠;科挙と赤穂浪士;十七世紀静養の孔子像にクロスした伊藤仁齋;西洋古典文献学と契沖『萬葉代匠記』;万葉仮名・藤原定家・契沖・現代かなづかい;音だけの言語世界から誕生した『古事記』;「信仰」としての太陽神話;転回点としての孔子とソクラテス)

著者等紹介

西尾幹二[ニシオカンジ]
評論家、ドイツ文学者。電気通信大学名誉教授。1935年東京生まれ。東京大学文学部独文学科卒、同大学大学院文学修士、文学博士。ニーチェ、ショーペンハウアーの研究、翻訳を出発点とし、文学、教育、政治、国際問題など幅広いテーマをめぐる旺盛な評論活動を展開。近年、その主要な関心は、明治以後の西洋中心史観を排した新たな日本史像の確立へと向かっている。また、強靱な哲学的思索を背景にした人生論エッセイにも愛読者が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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