著者等紹介
大竹伸朗[オオタケシンロウ]
1955年、東京生まれ。画家。74年、武蔵野美術大学油絵学科入学と同時に休学、北海道野付郡別海町の牧場で働く。その後、75年4月にかけて札幌、歌志内、砂川、滝川など回りながら絵を描き写真撮影をする。77年、再び休学、渡英。翌78年4月まで滞在。82年に初個展開催以来、絵画、立体作品、版画、コラージュ、印刷物、パフォーマンス(音)、絵本、写真など発表作品多数
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感想・レビュー
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MO
8
大竹伸朗の77年英国滞在時の写真とスケッチ。それと張った物。大変良すぎて切なくなった。一枚一枚は大したことがないのだけれど、リズムというか、やはり量で、伸朗さんがどれほどロンドンにいるのを楽しんでいたのが伝わる。写真ってとった人の気持ちがこんなにも伝わるメディアなんだ!スゴイ!人の後ろ姿が多いのはシャイな人が写真を撮るとこうなる。「至近距離で目の当たりにする英語のゴミの表面に気持ちがかき乱され、こんなものが路上にタダで落ちているくらいなら、いくらでも何かを作れるような気がした」2022/03/20
ULTRA LUCKY SEVEN
1
パンクの風吹くロンドン、、、かと思いきや、淡々と静かなロンドンの町並み。ちょっとパンクのポスターが出てくるぐらいで、あとはゆったりやさしいモノクロの写真が続く。「後ろ姿の写真」が多いのが若き大竹さんのシャイさを語っている。後半の貼付けコラージュが一つも大竹さん作のものがないのに、見事に大竹ワールドになっている。まだ過激なコラージュではないですが、この時点で「グッと」来ます。2010/09/22