内容説明
ラポラポラ―アイヌのことばで、「はばたく」という意味。森にはいると、ふと感じる、不思議な感覚。それは、なんだろうと、ずっと思ってきた。あるとき、北海道のとある場所で、「ラポラポラ」ということばを耳にした。―森を自由にとびまわる妖精だという。森には本当に妖精がすんでいるのかもしれない。動物たちを見ていると、ちゃんと、ラポラポラに気づいているようだ。
著者等紹介
ふくだゆきひろ[フクダユキヒロ]
福田幸広。写真家。1965年生まれ。日本大学農獣医学部卒業。北海道の動物たちに憧れ、写真家を志す。10年間北海道の野生動物を取材。その後撮影範囲を海外や水中へ広げ、現在は動物、水中、風景の3本柱で取材を進めている。フォトライブラリーTOPOUTIMAGESを主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mntmt
24
フクロウの写真に惹かれて手に取りました。森の生き物たちの写真。ラポラポラって妖精のことかな?2017/01/30
gtn
19
シマリスやモモンガが巣穴から頭を出した瞬間。キツツキの赤ちゃんが親の帰りを待っている瞬間。雪山の中、キツネがどこかへ駆けていく瞬間。その奇跡的なシャッターチャンス、いや、そのチャンスを辛抱強く待つ著者に敬意。2023/03/16
おはなし会 芽ぶっく
17
ラポラポラは、アイヌ語で「はばたく」。森を自由に飛び回る妖精のこと。どこに妖精がいるのかは、風であり、光であり、森であり、そこに住む動物たちのなか。写真と詩で、そこにいる!と思わせてくれるステキな絵本です。2021/07/26
千加
17
「誰かそこにいる?ラポラポラに会いたくて、僕は毎日森を歩いている。」…森に住む妖精を信じて、風や光や森の歌を感じとる。シマリスが、キタキツネが命いっぱいに愛らしく生きる姿。🌿癒されるけれど、それだけではなくて…。こんな素晴らしい地球を失くしたくないから、写真家が絵本に託すんだ。子供達の未来にもちゃんと残したいって。動物園や水族館では代われない。どうやって空や森や海を守れるのか…。多くの人が関心を持つことを本は願う。2021/01/16
ぷーきん
12
6歳から読み聞かせで。「写真のえほん」と銘打ってあるだけあって、北海道の森と動物たちの写真集の様な本でした。リスもフクロウもかわいいなぁ。文章もやさしく詩をの様な感じ。ラポラポラは、アイヌ語だそうで…コロポックルもそうだけど妖精ってかわいらしい語感ですね。2016/02/23