白土三平論

白土三平論

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 345p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784878936333
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0079

内容説明

『忍者武芸帳』に世界観を学び『カムイ伝』に自己同一化した60年代。熱気溢れる時代の青春に圧倒的影響を与えた白土漫画の全貌を初めて解明。40年を超える愛読の成果を凝縮する画期的考察。

目次

1 漫画家になるまで
2 初期の貸本漫画
3 『忍者武芸帳』
4 六〇年代前半の長編
5 六〇年代前半の短編
6 『カムイ伝』
7 『神話伝説』と『女星』
8 カムイのその後
9 白土三平の食物誌
10 結論

著者等紹介

四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文化を学ぶ。明治学院大学文学部芸術学科教授として映画史を講じている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ahmad Todoroki

1
白土三平作品を読み返すなら必読書。

小川一輝

1
200年末にカムイ伝・外伝を読み圧倒され図書館でこの浩瀚な書誌を借り半年以上かけて読む。白土漫画の主題の変化・成熟をその時々の社会の変遷、白土の個人史と併せて描き出す。白土作品のキャラクターをスターシステム的に解読する手つきが面白い。忍者武芸帳、サスケ、ワタリ、シートン動物記。読むべき作品が数多く待っている。2021/07/13

kinoko-no

1
白土三平について。父親、岡本唐貴の影響。12歳で体験した信州での過酷な飢えと迫害の体験。30代半ばにして最初の接触を持ち、そのあと、隠遁するかのように住みついた房総半島の漁師まちでの生活。白土の博物誌学的知識、民俗学、民間伝承、神話学への関心。カムイ伝で言われる被差別民の悲惨さというテーマはとっくに超越したところで、漫画を描いていたことがわかった。カムイ伝第二部を終え、第三部も終わるということはないかもしれないが、この空白もカムイ伝の物語の一部なのかもしれない。2011/02/14

kodamatsukimi

0
『柳生武芸帳』といえば『カムイ外伝』 『先生とわたし』を読んだことでもあり再読 題名どおり白土三平作品と作者の評伝的評論 各作品の読み取り紹介文がかなりの分量 無駄多い気するがこれがマンガ評論の仕方かもしれない 中心的作品『カムイ伝』が「未完であることが本質であるような巨大な規模を持った作品」で終わるのかどうなのか 読者として待つ姿勢で この評伝的評論も未完だが マンガに対して質を伴う評論自体がない目下にあって価値高い 手塚作品に対する劇画との位置づけは難しいだろうが 忍法武芸帳ものな2011/01/01

百太郎

0
厚い。文字数も多い。サスケ、ワタリ、カムイと小学校時代のヒーローだった。また、成人誌を中心に発表した作品群のコクのある短編。もう、こういった漫画を読むことはできないのかな。映画やテレビでもしっかりした時代劇は作れないのだから、仕方ないですね。昔白土漫画にハマった人にはおすすめ。2011/02/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17355
  • ご注意事項