ひめゆり忠臣蔵 (増補新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784872335316
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0095

内容説明

増殖するノンフィクション。1993年初版、1994年削除改訂、そして2000年増補新版。汚れなき沖縄の精神的聖域「ひめゆり伝説」の偽善的平和を暴く大胆な論考に話題騒然、非難轟轟の嵐を受け、41ヵ所の削除を余儀なくされた問題作が、70ページの増補を加えて蘇る!沖縄と併走しながらニッポン精神構造の暗部を描く天下御免の書、再降臨。

目次

増補新版のための序文―「神の国」と「ガイドライン忠臣蔵」再び
第1部 六年ぶりの『沖縄独立』試論―ウチナンチューよ、反逆せよ!
第2部 白い傷痕のブルース―初版のための反語的“沖縄への友情の手紙”
第3部 沖縄宙ぶらりん物語―米国へ留学した軍国ボーイたちの「昨日の敵は今日の友」についての大研究
第4部 ひめゆり忠臣蔵―永遠に平和する心についての大研究
第5部 傷だらけのブルース―改版にあたっての“筆の不徳”の物語
第6部 われらの時代の「南与那国(ハイ・ドゥナン)」―“禁じられた帰郷”をめぐる与那国情話

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gunji_k

1
当時の皇太子に火炎瓶投げて捕まった知念功が、獄中で警察にボコられるどころか、「ヤッタヤッタ」と褒めちぎられ、できる限りの接待をされていたというエピソードがすごい。事件の夜、「本土の幹部連中は責任とらされると真っ青になってる」のに、民謡酒場で沖縄警察の幹部が「いーい気色で踊ってとるわけよ、皇太子が襲われた晩にぃ(笑)」、というエピソードもくらくらする。さすが昭和天皇が一度も訪問できなかった沖縄。しかし、そんぐらいされてんだよ沖縄は。これは読むべき本。2014/08/22

seichan

0
戦後アメリカの占領下にあった時代にエリートとして米国に留学して沖縄をリードした「米留」組の本土復帰後の顛末、過酷な地上戦の中の悲話として語り継がれる「ひめゆり部隊」の背景にある、明治以来の本土による皇民化政策とその先兵としてのエリート意識などなど、吉田司特有の露悪的で講談風な語りでつらつらと辿られていく。沖縄の「一方的な被害者・犠牲者意識」はそのまま本土における「一方的な被害者・犠牲者意識」と合わせ鏡。終章の与那国島の話は始終エロ話だが、同時に「下々戦記」で描かれたような古代神話に通じる響きもあった。 2015/12/17

Y_Kuroyanagi

0
20180903ー201809062018/09/06

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