労働法律旬報別冊
ポリティーク〈Vol.05〉特集 開発主義国家と「構造改革」

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  • サイズ A5判/ページ数 279p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784845107926
  • Cコード C3036

目次

特集 開発主義国家と「構造改革」(戦後開発主義国家;開発主義国家体制;ヨーロッパの「福祉国家」と資本主義;「国土」に充たされていく開発―戦後復興期の開発ナショナリズム;「開発主義」政策と大蔵省)
インタビュー 現代社会運動の経験 日本の農政と農民連の運動
連載(日本政治の現在 いまなぜ教育基本法改正か?;日本経済の現在 賞味期限切れ改造内閣発足と日本経済の大混乱;思想の現在 環境思想に何が問われているか)
ブックレビュー(現代日本を読む フリーター・青年の移行(トランジッション)問題をめぐって
社会科学の古典を学ぶ 市場批判の射程を生かす―ジェンダー視点とつなげて読む『資本論』第一巻第二一章「単純再生産」)

著者等紹介

後藤道夫[ゴトウミチオ]
都留文科大学教員。1947年福島県生まれ。一橋大学大学院博士課程単位取得退学。専攻は社会哲学・現代社会論。元東京労働学校講師
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感想・レビュー

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Mealla0v0

4
本誌は、C.ジョンソンの通産省の研究、村上泰亮の開発主義論を承け、開発主義をマルクス主義における「国家独占資本主義」論へ位置づけていく。開発主義は、自民党の利益誘導政治と大企業の会社派組合によって国家を資本主義を高度化していく過程と見なされている。こうしたマルクス主義的な開発主義観に疑問はあるものの、町村敬志の論文はそうした視点から自由であり、フーコー的な視点も取り込まれていて非常に刺激的であった。開発の言説は、戦中の革新左派の問題意識を引きつつ、敗戦に伴う領土縮小が国土開発へ結びついたものだとする。2022/07/16

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