内容説明
9・11、アフガン空爆、イラク戦争…。大都市を襲うテロと戦争の中で、建築は今後どう変わるのか?ルネサンスの要塞都市から、NYグランド・ゼロの開発、最新防犯事情に朝鮮半島の非武装地帯の現状まで。歴史を横断しつつ、破壊と再生、防御をキーワードに、戦争と建築の関係を見つめ直す野心的な試み。
目次
1章 戦時下の都市(前線都市;防空都市)
2章 戦争とデザイン(直線か、曲線か―伊東忠太と岸田日出刀を中心に;空からのまなざし―視覚的無意識としての近代都市 ほか)
3章 日常におけるサバイバル(サバイバルのための東京リサイクル;反フラット建築論に抗して ほか)
4章 テロリズムと恐怖の空間(セキュリティ戦争の都市;9・11がもたらしたもの―ミノル・ヤマサキの嘆き ほか)
著者等紹介
五十嵐太郎[イガラシタロウ]
1967年パリ生まれ。建築史・建築批評家。東京大学工学部建築学科卒業、同大学院修了。博士(工学)。中部大学講師。東京大学、東京芸術大学、横浜国立大学非常勤講師
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