落語と小説の近代―文学で「人情」を描く

個数:
電子版価格
¥3,080
  • 電書あり

落語と小説の近代―文学で「人情」を描く

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年05月15日 00時25分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 308p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787292728
  • NDC分類 913.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

江戸期から明治期にかけて、大衆芸能である落語は小説にどのような影響を与えたのか。落語は西洋近代とどのように出会い、どのように向き合ったのか。



三遊亭円朝の「怪談 牡丹灯籠」「怪談乳房榎」「真景累ヶ淵」「錦の舞衣」のほか、三遊亭円遊、快楽亭ブラック、談洲楼燕枝など、同時代に活躍した噺家による落語も議論の俎上に載せて、明治期の物語の様相や「人情」の語られ方を丁寧に読み解いていく。



これらの議論を通じて、言文一致をめぐる問題、坪内逍遥の「人情」論を再考するとともに、小説が落語に翻案されるプロセス、物語が小説・落語・講談などのメディアを越境する諸相を分析し、日本近代文学研究、アダプテーション研究の新たな地平を示す。

内容説明

三遊亭円朝や三遊亭円遊、快楽亭ブラック、談洲楼燕枝などの噺家による落語から、明治期の物語の様相や「人情」の語られ方を読み解く。小説が落語に翻案されるプロセス、物語がメディアを越境する諸相を分析し、日本近代文学研究、アダプテーション研究の新たな地平を示す。

目次

序章 落語の近代―アダプテーションの視点から考える
第1部 人情噺と怪談噺のあいだ(「人情」を語る怪談―三遊亭円朝「怪談 牡丹灯籠」;「幽霊」と「神経病」―三遊亭円朝「真景累ヶ淵」;「見えがたきもの」を見えしむる―三遊亭円朝「怪談乳房榎」)
第2部 落語と小説のあいだ(メロドラマの翻案―三遊亭円朝「錦の舞衣」;小説を落語にする―三遊亭円遊「素人洋食」;講談・落語・小説の境界―快楽亭ブラック「英国実話 孤児」;落語を「小説」化する―談洲楼燕枝「西海屋騒動」)
第3部 「人情」と言文一致(翻訳と言文一致との接点;『源氏物語』と坪内逍遙の「人情」論;キャラクターからの離脱―坪内逍遙『小説神髄』「小説の裨益」「主人公の設置」)

著者等紹介

大橋崇行[オオハシタカユキ]
1978年、新潟県生まれ。作家、成蹊大学文学部准教授。専攻は日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。