神奈川大学人文学研究叢書<br> アフリカン・アメリカン児童文学を読む―子どもの本という「励まし」

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神奈川大学人文学研究叢書
アフリカン・アメリカン児童文学を読む―子どもの本という「励まし」

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  • サイズ A5判/ページ数 240p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784787292650
  • NDC分類 909
  • Cコード C0095

出版社内容情報

拉致、奴隷化、尊厳の剥奪、隔離、共同体内での分裂など、複雑で艱難辛苦の連続だった歴史をもつアフリカン・アメリカンが書く児童文学は、多様性の希求やルーツの受容、他者との連接を目指してきた。社会的に「見えない」子どもの感情を可視化し、抑圧された環境下でも協働して人間らしく生き延びようとした集団の強さを描く作品は、あらゆる子どもへの「励まし」の役割も担う。



1920年代にアフリカン・アメリカンの子どもへの「励まし」の土台を作った雑誌「ブラウニーズ・ブック」、キング牧師の思想を継いでアメリカの人間像の多様性を訴えた作家ミルドレッド・テイラーの「ローガン・サーガ」、奴隷制時代の過去の記憶と現代を生きる子どものサバイバルを結び付けて描いたヴァジニア・ハミルトンの『偉大なるM・C』『マイゴーストアンクル』『ジュニア・ブラウンの惑星』、逃亡奴隷の支援ネットワーク「地下鉄道」の「車掌」を務めたハリエット・タブマンの2つの伝記、ハーレム地区の複雑な人間関係と利害を超えた結び付きを描いたウォルター・ディーン・マイヤーズの『ニューヨーク145番通り』ほか、多数の作品を取り上げてアフリカン・アメリカン児童文学の軌跡をたどる。



奴隷制度や人種差別の苦痛を描きながらも、それを「生き延びた」ことの強さにあえて焦点を当て、現代を生きる子どもに新たな視点と励ます力を与えるアフリカン・アメリカン児童文学がもつポテンシャルを描き出す。

内容説明

抑圧された環境下でも協働して人間らしく生き延びようとしたアフリカン・アメリカンの歴史を、児童文学を手がかりにしてたどる。奴隷制度や人種差別の痛苦を描きながらも、そこから逆説的に浮かび上がる命の強さに焦点を当て、現代を生きる子どもに新たな視点と励ましを与える児童文学のポテンシャルを描き出す。

目次

序章 アフリカン・アメリカン児童文学と「励まし」
第1章 アメリカのなかの他者
第2章 アフリカン・アメリカン児童文学の輪郭
第3章 「ブラウニーズ・ブック」の意義
第4章 「わたしには夢がある」への応答
第5章 歴史の受容
第6章 ネットワークの形成
第7章 言葉の力

著者等紹介

鈴木宏枝[スズキヒロエ]
東京都生まれ。神奈川大学外国語学部教授。専攻は英語圏児童文学・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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のんたろう

2
著者の博士論文に加筆修正したものなので、ボリューム満点。最後の2章「ネットワークの形成」「言葉の力」が特におもしろかった。「アフリカン・アメリカン児童文学が目指す多様性がアメリカ児童文学に広く浸透し、アフリカン・アメリカンというただし書きが消え、ただのアメリカ児童文学になることで、アフリカン・アメリカン児童文学が目指すものは真に完成するのではないだろうか」というおわりの言葉に共感。2022/09/04

Mipo

0
あとがきから引用です。この部分にとても共感しました。「一見厳しくみえるアフリカン・アメリカン児童文学は、大人と子どもで「励まし」を共有できるという意味で、実は、この児童文学的な部分をいちばん強くもっている文学かもしれないということに気づきました」。謝辞を兼ねたあとがきは心にしみました。2022/05/18

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