小説の生存戦略―ライトノベル・メディア・ジェンダー

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小説の生存戦略―ライトノベル・メディア・ジェンダー

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  • サイズ A5判/ページ数 247p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784787292551
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

映画、マンガ、アニメ、ゲーム、テレビドラマ、ウェブサイト――活字で書かれた小説でなくても、現代文化では様々なメディアを通じて物語が発信され、受容されている。多様な表現ジャンルの価値がフラットになるいま、小説にはどのような可能性があるのか。



現代の小説の枠組みを確認するために、マンガやアニメ、ゲームなどのサブカルチャーを雑食的に取り入れて発展・成熟を遂げてきたライトノベルの方法や様式を検証する。そのうえで、ジャンル間を越境してコンテンツを接続するメディアミックスのあり方、図書館や教育での小説の位置、ジェンダーや2・5次元との関係性などを照らし出す。



小説が現代の多様な文化のなかで受容者を獲得し拡張する可能性、サバイブする戦略を、多角的な視点から解き明かす。

内容説明

映画、マンガ、アニメ、ゲーム、テレビドラマ、ウェブサイト―活字で書かれた小説でなくても、現代文化では様々なメディアを通じて物語が発信され、受容されている。多様な表現ジャンルの価値がフラットになるいま、小説が受容者を獲得し拡張する可能性やサバイブする戦略を、多角的な視点から明らかにする。

目次

第1部 拡張する現代小説(現代文芸とキャラクター―「内面」の信仰と呪縛;キャラクター化される歴史的人物―「キャラ」としての天皇・皇族の分析から;霊感少女の憂鬱―ライトノベルと怪異;「太宰治」の再創造と「文学少女」像が図示するもの―『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズ)
第2部 創作空間としてのメディア(遍在するメディアと広がる物語世界―メディア論的視座からのアプローチ;三つのメディアの跳び越え方―丸戸史明『冴えない彼女の育てかた』を例に;学校図書館とライトノベルの交点―ライトノベルは学校図書館にどのような可能性をもたらすのか)
第3部 文化変容とジェンダー(ライトノベルは「性的消費」か―表現規制とライトノベルの言説をめぐって;「聖地巡礼」発生の仕組みと行動;少女小説の困難とBLの底力;繭墨あざかはなぜゴシックロリータを着るのか―衣装で読み解くライトノベルのジェンダー)
座談会 ライトノベル研究のこれまでとこれから

著者等紹介

大橋崇行[オオハシタカユキ]
作家。東海学園大学人文学部准教授。専攻は日本近代文学

山中智省[ヤマナカトモミ]
目白大学人間学部専任講師。専攻は日本近代文学、サブカルチャー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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よっち

36
現代小説の枠組みを確認するために、マンガやアニメ、ゲームなどのサブカルチャーを雑食的に取り入れて発展・成熟を遂げてきたライトノベルの方法や様式を検証する一冊。全体としては直木賞におけるマンガ的表現に対する評価や、キャラクター化される歴史的人物、ライト文芸やウェブ小説にみる出版業界の新しい形、多様で複雑なライトノベルをめぐるメディアミックス、中学・高校図書館とライトノベル、ライトノベルで卒業論文を書く人へ、ラノベ編集者の仕事など、面白いテーマもあったけれど玉石混交で、こういう活動を続ける難しさも感じました。2020/06/21

かっぱ

7
数ページ程度の短い評論、あるいは情況整理的な文章が並ぶ構成。個々の記事だと突っ込みが足りない感じがあるのだけど、網羅性という点で見る問、ラノベ周辺の「研究」の全体像がつかめる本になっている。なので、これはある種のガイドブックであって、これを起点にほかの本に手を伸ばすものだと思って「使う」本、だと思う。2020/08/15

山のトンネル

4
2006年から2020年までのライトノベル研究会の研究成果。直木賞から紐解くキャラ化を取り入れた文学の歩み。ラノベは書店販売におけるカテゴリーのひとつという定義。第6章、第7章「学校図書館とライトノベルの交点」コラム「学校教育を取り込むライトノベル」「ライトノベルで卒業論文を書く人へ」「ラノベ編集者の仕事」「VRがもたらす体験」「ライトノベルとメディアミックス」第8章「ライトノベルは性的消費か」2022/07/08

k.ichihara

3
千田先生がおすすめしていたので読んでみた。文学作品の在り方が従来とは全く変わってしまっている。そのため既存の文学研究の枠組みでは状況を捉えきれない。そのため、本書は新たな研究の在り方を模索しつつ編まれている。個人的には、ゴスロリファッションがジェンダーを無化するものであると分析した論考がもっとも面白かった。巻末の座談会も、今後の文学、文学研究の在り方に対する示唆に富んでいて秀逸だと思う。2021/03/27

aoto

3
現代風の論評。ラノベやキャラクター、web小説について国語の教科書なんかででてきたっぽい小論文が載せられてる。こういう分野がどんな風に表現されて語られるんだろうなというのはちょっと面白い。妖怪が出るからといって、ホラーというわけではなくなった。とか、日常から非日常への移行が描かれるラノベにおいて、もともと非日常の存在である妖怪はアンマッチだみたいな話は面白い。2020/08/10

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