内容説明
自伝的小説『愛人・ラマン』を筆頭に『モデラート・カンタービレ』『インディア・ソング』『破壊しに、と彼女は言う』など多くの傑作を残した20世紀フランスを代表する作家マルグリット・デュラス。愛の本質を見つめ続けて文学と映画に多大な影響を与えた作品を読み解き、記憶・忘却・彷徨・破壊などのキーワードを基底にもつ独特の物語宇宙をたどる。
目次
デュラス素描
『モデラート・カンタービレ』
『夏の夜の十時半』―新しい声の誕生
『ロル・V・シュタインの歓喜』―あるいは見ること見られること
『破壊しに、と彼女は言う』(五月革命における作家学生行動委員会に関する覚書;エクリチュール=「書くこと」と「文体」;森への誘い)
『太平洋の防波堤』―デュラス誕生の地
映画『インディア・ソング』―あるいは愛の亡霊
著者等紹介
内村瑠美子[ウチムラルミコ]
1941年、北海道生まれ。立教大学大学院修了。三重短期大学、大阪産業大学などで教員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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