内容説明
古本屋という商売を始めよう!リアル古本屋を作って情熱をもって持続させる経営の基礎とは何か。開店の準備、資金の調達、仕入れのノウハウ、棚作りのコツ、値付け方法、専門店か総合店か、出版業界と古書業界の現状、どのようにして利益を上げていくのか―激戦区で長年店をかまえる著者が、イロハからそろばん勘定までを具体的に指南する。
目次
第1章 古本屋三十年史
第2章 本に関する知識
第3章 古本屋の技術
第4章 古本屋の経営
第5章 一冊の本はどのように古書店にたどり着くか
第6章 相場はどう決まるか
第7章 商売と古書店
第8章 古本屋の新しいビジネスモデル
第9章 これからの古書店を考える
著者等紹介
澄田喜広[スミダヨシヒロ]
1963年生まれ。和光大学卒業。1984年に学生アルバイトとして高原書店に入社。8年勤めて独立、東京・西荻窪でよみた屋を開業した。のちに吉祥寺に移転して現在に至る。全古書連のサイト「日本の古本屋」事業部長。東京古書組合主催の「古本屋になるには」一日講座で何度も講師を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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さく
21
ビブリア古書堂を読んで、古本屋さんはどうやって本に値段を付けているのか気になって読んでみました。古本屋の経営について具体的に書かれていて、古本屋とか普段全く行かないけれど興味深く読めました。2016/04/23
ふろんた
14
吉祥寺の古書店よみた屋の店主の本。古書店の開業から仕入れ、値付け、販売に至るまでのマニュアル本。リストラされたら起業しようと思ってたんだけど、大変そうだな。立地は買い取りベースで考える、古書交換会などBtoBの取引もかなり多いというのが新たな発見。2015/07/14
Yukiho Akechi
11
いやー、とても勉強になる本でした!古本屋関連の本に有りがちな、「とにかく古本屋は儲からないから覚悟しとけ」的な悲壮感あふれる内容ではなく、ちゃんと一家を支える儲けを出すために考えなければいけないことをたくさん教えてくれた本でした。自分も将来「発見型総合古書店」をやりたいので、今から古本や経営の勉強をしたいとおもいました。2014/12/30
メモ帳
9
具体的な内容が多く、興味がある方には参考になると思う。内容的なものよりも、厚さ、硬さ、函付きか、デザインなどのメタメッセージの方が実は重要とあり、読む方としてはいい本とはどういうものなのかな、と考えてしまった。古本もどこまで電子書籍に変わっていくのだろうか。古本市見てみたい。2017/04/29
秋山真琴
8
傑作である。お店のサイトに「売れる店作りのために」という従業員向けのメッセージを掲載しているところが、最高に格好いい店長が、古本屋業界に新規参入しようとする若者を歓迎するために書いたノウハウ本。精神論的なものは排されていて、代わりにあるのは経営のイロハと業界秘とされてきたであろう舞台裏。独立して古本屋を営もうと考えているひと向けに、出店場所の好立地条件から、日々の利益の出し方まで、ことこまかく説明している良書。読んで、良かった。今年のベストである。2014/12/14