ライトノベル・スタディーズ

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ライトノベル・スタディーズ

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  • サイズ A5判/ページ数 319p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784787292162
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

目次

第1部 ライトノベルの過去と現在(キャラクターの神話―ゼロ年代ライトノベルの可能性;「ラノベらしさ」と「世界」と「趣向」―ジャンル小説として読むライトノベル;ライトノベル史再考―『聖エルザクルセイダーズ』に見る黎明期の様相から;トラブルとしてのセクシュアリティ―“男の娘”表象と少女コミュニティ志向)
第2部 越境するライトノベル(再創造されるライトノベル―橋本紡『半分の月がのぼる空』表現論;バカとテストと教育論調―教育への抵抗/再生産される教育;ライトノベルが「子どもの読み物」になるとき―「児童文庫」をめぐって;ライトノベルの錬金術―テキストとイラストが織り成すモザイク;春来たる死神は幾度もやってくる―桜庭一樹『GOSICK』の復活劇)
第3部 ライトノベルを読む(キャラクターとしての都市伝説―『あなたの街の都市伝鬼!』を中心に;“文化”再創造のユートピア―甲田学人『Missing』における“知識”の摂取と再生産を例に;「物語」の誕生―上遠野浩平『ブギーポップ』シリーズにおける「幻想」の問題;「本当の友達」の行方―『僕は友達が少ない』に見る虚構と解放;テクストの歴史性―『涼宮ハルヒ』を視座に)
資料篇(ライトノベル作品群の統計解析)

著者等紹介

一柳廣孝[イチヤナギヒロタカ]
和歌山県生まれ。横浜国立大学教員。専攻は日本近代文学、日本近代文化史

久米依子[クメヨリコ]
東京都生まれ。目白大学教員。専攻は日本近代文学、日本児童文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いちろく

17
図書館本。ライトノベルに関する論述本。印象に残ったのは、橋本紡さんの『半分の月がのぼる空』のラノベ版と一般文芸版の比較。笑いの語源化と擬音語が一般文芸版では多く削られているという指摘には納得。個人的に作品の雰囲気はラノベ版の方が好みです。その他では、ライトノベルが児童書になる時、という内容も興味深かった。確かに、昔、平積みされていたライトノベルが児童書のレーベルとして出版されているのを本屋で見かける。 2015/02/21

Takayuki Oohashi

11
日日日の「狂乱家族日記」というラノベを、ブックオフで見かけたことがあり、一体どんな話なんだろう? と思いつつ放置していた所、この本で「『ラノベ論に適さない』ラノベ」として紹介がありました。それによると、大塚英志や東浩紀などが、脱自然主義文学の系譜とか、ポストモダンの文学とかでラノベを評しているが、この本のように金儲け主義のエンタメ小説として、ラノベを読んでもいいのではないか、というような論だったと思います。大塚さんや東さんが好きな僕としては納得できないものもありますが、一理あるとも思いました。2016/01/19

5
好きなラノベの「バカテス」「ハルヒ」「キノ」の話がたくさんあって嬉しかった。男の娘についての話もあるのは驚いた。読んでてとても楽しく、面白い本だった。2021/04/26

りゅりゅ

3
もうちょっと少女小説への言及があるかと思ったのだが、やはり区分けがされていて、ろくろく話題に出てこなかった。狂乱家族日記が読んでみたい。2023/04/05

七虹

3
授業で指定された教科書なので購入。しかし挙げられているラノベは基本的に私の読まないものでちょっとよくわからない…笑 授業聞いてみてもう一回読むかもしれない。でも橋本紡さんのラノベ版と一般のの比較は面白い。2015/04/12

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