内容説明
犯罪の謎解き、ワトスンとの友情物語、心理小説の醍醐味を楽しめ、19世紀末‐20世紀初頭イギリスの社会史・文化史も身につく教養文学としてのホームズ物語を精読する。
目次
第1章 偉大なる変人、シャーロック・ホームズ
第2章 ホームズを超えるヒーロー、ワトスン
第3章 ホームズ物語に出てくる繊維製品とファッション
第4章 ロンドン同時多発テロをホームズが推理する
第5章 パスティーシュ―消えた軍艦
付録 現在、書店で手に入るホームズ全集(二〇〇八年春現在)
著者等紹介
水野雅士[ミズノマサシ]
1935年、大阪府豊中市に生まれる。日本シャーロック・ホームズ・クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きら
2
前半はよくある、ホームズとかワトスンとか、大英帝国の解説。 後半の、実際の事件をホームズが推理したら…が面白かった。2020/07/10
アルクシ・ガイ
1
ロンドン・テロと戦艦消失の推理は斬新。2013/06/27
みこれっと
0
シャーロキアンならやはり自分の言葉でシャーロック・ホームズを語りたいのだなあと思った。かなり読み込んだ人にしか書けない細かい指摘や当時の風俗などソフト面で楽しめる。そして、もしシャーロック・ホームズだったらどう推理するか・・・の妄想推理もおもしろい(笑)シャーロッキアンは自分流スピンオフを語れるくらいでないと・・・なのだろうか(笑)2016/01/19
Wendy
0
ホームズファン向けの一般書籍。例の有名な挿絵、当時の衣裳や文化考察があり楽しめる。ホームズ的な思考法については少し触れただけで深まった議論がないように思えたのが少し残念だったが、訳の比較やパスティーシュなど盛りだくさんの内容。 ホームズについてファンが一度は気になる部分を網羅している。2013/07/25
いわさんたろう
0
70を超えた方の労作。感銘するばかり。ほかの著書も読んでみたい。2008/06/26