出版社内容情報
急峻な四国山地のささやかな土地に生活の糧を求めて、へばりつくように生きてきた今朝道爺の山の人生。狩猟からおどけ者、夜這い、山の怪異まで、爺の味わい深く絶妙な語りが、四万十川流域に伝わるさまざまな世間話を再生する。
1 今朝道(けさみち)爺異聞
(1)爺との出会い
(2)夜這とぬけ嫁
夜這/浮き世子/ぬけ嫁/間引きと挽き臼/鬼灯で子をおろす/男のつわり/妊婦と猟運/妊娠と死/蛇子を産む/首に巻いた後産/後産の始末/四辻に後産を埋める/けいやく親/便壺に落ちた子/火事と腰巻き/火傷の妙薬/極楽と善業人
(3)山の怪異
ノガマに切られる/魔ドウ道/ヤマ風とツチ風/魔よけの墨/たもと雀/天狗のいたずら/天狗倒し/送り山犬/山姥様/ヒダル神/外道山/笑い女/化け狸の正体/猿猴が舌をぬく/水ゴオソゥ、火ゴオソゥ/火玉が落ちた/ほて松と火玉/茶びんに入ったトカゲ/猫の祟りを封じる/猫の葬法
(4)別れ作のことなど
耳たぶと蛇/穴に入った蛇を引き抜く/女の尻に這入った蛇/蛇と蛙/蛇を棄てる岩穴/くつぶりたごりの妙薬/ムカデ封じ/蜂に刺された時の呪い/蛙と火事守り/鼠がいなくなった家/イタチの道切り/ツバメの巣/カラス鳴き/アメゴと雨/疣を魚に食わせる/生き生き戻れ/庭木の吉凶/双子の芋/別れ作とぶに/恵比須様とすみの餅/金の釜蓋/うつげの逆鉤/飢饉と山の食料/夢枕に立ったお大師様/力石を持ち上げる/相 万六/サンクラ/丸貞
(3)中村の泰作
虎の油/ガイダは這うたか/着物をかわかす/山芋と夫婦ゲンカ/やぶ医者/鴨はニンニク
解説 今朝道爺を訪ねて
内容説明
急峻な四国山地の、ささやかな土地に生活の糧を求めて、へばりつくように生きてきた今朝道爺の山の人生。狩猟から夜這い、山の怪異まで爺の絶妙の語りと、四万十川流域に伝わる様々な世間話を再生する。
目次
1 今朝道爺異聞(爺との出会い;夜這いとぬけ嫁;山の怪異;別れ作のことなど)
2 山里の不思議話・怪異話
3 四万十川流域のおどけ者たち(檮原の是市;窪川のおどけ者たち;中村の泰作)
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