関西フォークとその時代―声の対抗文化と現代詩

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関西フォークとその時代―声の対抗文化と現代詩

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  • サイズ 46判/ページ数 324p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787274588
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0073

出版社内容情報

ベトナム反戦運動や学生運動を背景に、社会批判や反戦のメッセージを込めた関西フォークは、多くの若者を引き付け、強い支持を得た。1969年の新宿駅西口広場でのフォークゲリラにつながる関西フォークはどのように現れ、どのような人々が関わり、何を表現し歌ったムーブメントだったのか。



本書では、関西フォークの歌詞と現代詩との関わりに着目して、岡林信康、高田渡、松本隆、友部正人などのフォークシンガーの音楽実践を「ことば」を中心に描き出す。そして、歌い手をサポートした片桐ユズルや有馬敲らの文学者・文化人の活動やその意義にも光を当てる。



関西という地でフォークソングを歌い新たな表現を追い求めた若者たちとそれを支えた文化人の交流の場として関西フォークを位置づけ、「声の対抗文化」として評価する。関西フォークの音楽性や文学運動としての側面を検証する研究書。片桐ユズルへのインタビューも収録。

内容説明

一九六〇年代から七〇年代に展開した関西フォークとは、どのようなムーブメントだったのか。岡林信康、高田渡、友部正人などのフォークシンガーの音楽実践を現代詩との交差から描き出し、社会批判や反戦のメッセージを込めた音楽性や文学運動としての側面を照らす。

目次

序章 現代詩を超えて
第1章 片桐ユズルとアメリカ
第2章 関西フォークを支えた作家たち
第3章 “フォークの神様”岡林信康と農村回帰
第4章 高田渡が歌う演歌と現代詩
第5章 フォークゲリラの登場
第6章 文学青年・松本隆の“風”と“街”
第7章 詩人・友部正人の可能性
終章 “関西”なるもの
付録 片桐ユズルさんが語った関西フォーク

著者等紹介

瀬崎圭二[セザキケイジ]
1974年、広島県生まれ。同志社大学文学部教授。専攻は日本近代文学、文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

98
芸能史的な説明かと思いきや、鶴見俊輔先生の限界芸術論を踏まえて、関西フォークを理論的に分析しようとする硬派の一冊だった。岡林信康氏、高田渡氏、友部正人氏らの関西での活躍を紹介しながら、その底流に現代詩の運動を位置づけていることが本書の副題の意味である。学生の街・京都、大阪労音、べ平連など、アングラ・フォーク、反戦フォークとしての関西フォークを育む土壌があったとは言え、理論的支柱としての片桐ユズル氏の存在がいかに大きかったかを改めて痛感する。丁度一カ月前に片桐さんの訃報を知ったばかりだけに、感慨無量である。2023/11/30

阿部義彦

15
青弓社の新刊。想像してたのとは少し違ったけどこれはこれで新しい発見に満ちて楽しめました。案内人として現存する、詩人片桐ユズルさんを初めて知りました。若い時にサンフランシスコに留学し、70年ころに大阪の大塚まさじが主人の伝説の喫茶店「ディラン」で、様々なミュージシャンと交流し、72年に京都に岡林信康らと共に「ほんやら洞」を開き、友部正人、中山ラビらが集まり関西フォークの人脈が形成されました。友部正人に関してが一番心にささり、今持ってる『にんじん』じっくりと聴きたくなりました。巻末の片桐さん本人の談話も良い。2023/11/19

チェアー

5
フォークが詩から始まったことを知る。難解な現代詩ではなく、日常使う話し言葉を替え歌にしたり、政治批判を盛り込むことで、プロテストソングにしたとする。「遊撃」として、「遊びながら撃つ」ための武器がフォークだった。いわば、誰もわからない現代詩への対抗軸としてフォークがあったということだ。2024/02/13

tkm66

1
・・なるほど2024/01/15

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