出版社内容情報
芸術家は、なぜ、自らの表現を発表することで社会に何かを知らせようとしたり、自らの表現を歴史化しようとするのか。
いまや世界中で一般的になっているインスタレーション、ミックスドメディア、パフォーマンス、インプロビゼーションなどの現代芸術特有の表現形態、さらにはトリエンナーレや芸術祭などのプロジェクト型の芸術活動なども、「行為の芸術」としてのインターメディアという考え方を基本にしている。いわゆる現代美術は、「行為の芸術」の社会実験としての役割を果たしてきた。だからこそ、政治、経済、科学技術、福祉あるいは環境とも関わらざるをえない。
本書は、「行為の芸術」としてのインターメディアを出発点として、「芸術とは何か」「芸術が存在する世界とは何か」という問いと向き合った論考である。とりわけ、同時代芸術で発揮されているさまざまな表現の実践を、エチカ=倫理の観点から論じる。
目次
序 章 芸術を取り巻く条件
第1章 表現衝動と社会実践
第2章 資本主義リアリズム
第3章 路上の倫理学
第4章 ポスト・アーカイブ型アーキテクチャをめぐって
第5章 歓待のゲーム
内容説明
芸術家は、なぜ、自らの表現を発表することで社会に何かを知らせようとしたり、自らの表現を歴史化しようとしたりするのか。「行為の芸術」としてのインターメディアを出発点に、「芸術とは何か」「芸術が存在する世界とは何か」という問いと向き合う。とりわけ同時代芸術で発揮されているさまざまな表現の実践を、エチカ=倫理の観点から論じる。
目次
序章 芸術実践論の条件
第1章 表現衝動と社会実践
第2章 資本主義リアリズム
第3章 路上の倫理学
第4章 ポスト・アーカイヴ型アーキテクチャをめぐって
第5章 歓待のゲーム
著者等紹介
桂英史[カツラエイシ]
1959年、長崎県生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科教授。図書館情報大学大学院修士課程修了。ピッツバーグ大学客員研究員、東京造形大学造形学部助教授、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科助教授などを経て現職。専攻はメディア論、芸術実践論、図書館情報学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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