出版社内容情報
11月24日付での退団を発表、花組トップとして5年という長期にわたってファンを魅了した明日海りお。月組で育ち、「準トップ」を経験して花組へ異動、そして2014年5月にトップに就任。歌・ダンス・演技を磨き上げ、登場するだけでそのスター性が舞台を覆い尽くした。退団会見で小川友次理事長が「大劇場主演9作で、すべて稼働率100%以上は例がない」と言ったほど圧倒的な人気を誇る、宝塚を代表するトップの魅力をあらためて描き出す。
小特集は次世代を担う新トップ礼真琴&柚香光を取り上げ、2人の輝きをクリアに照らし出す。また、大がかりな組替えを含めて新体制の今後も検証する。
トップ退団公演である星組『GOD OF STARS』(紅ゆずる)や花組『A Fairy Tale』(明日海りお)、人気作品の再演『オーシャンズ11』などの公演評、新人公演やOG公演の連載も充実。
目次
特集 さよなら明日海りお
小特集 新トップ礼&柚香、新体制への期待
公演評2019・4‐11
新人公演評2019・5‐9
OG公演評2019・4‐10
“宝塚の至宝”柴田侑宏さんを偲んで
OGロングインタビュー 妃海風―心も夢の世界にいるんだと感じた、宝塚での経験を大切に
著者等紹介
薮下哲司[ヤブシタテツジ]
映画・演劇評論家、元スポーツニッポン新聞社特別委員、元甲南女子大学非常勤講師。毎日文化センター宝塚講座担当
鶴岡英理子[ツルオカエリコ]
演劇ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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明日海りお退団特集。私が明日海さんの舞台を観たのはメサイアが初めてで、もうトップとして安定し円熟味を増していた頃。下級生時代の早期抜擢や準トップ、組み替えに次々と交代する相手役たち。知れば知るほど孤独で孤高の人だったのだと知る。寂しさが募る中、公演評のタカラジェンヌの名前を間違えていたり、書いてある劇中のセリフが違ったり、本当に宝塚が好きな人が書いているのかと呆れてしまった。2020/02/03
りりりりり
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感想書き忘れてた。公演評が宝塚だけに留まらず、しかもOB公演なのが良い。ふうちゃんのインタビューもカラーじゃないけど写真付きで非常に良かった。ホント申し訳ないがカレー君とまこっちゃんトップにあまり興味が持てなかったんだけど、二人へのエールを読むうちに二人のトップが楽しみになってきた、単純だけど。そして本命の明日海りおさんへの惜別の言葉。様々な視点からみりおを捉えられることが出来るんだけど、やはり孤高なみりお像は鉄板。才能溢れるのに努力家でストイック。歌良しダンス良し演技良しに美しさまで加わったみりお愛しい2020/03/17