内容説明
17世紀の韓国写真のコンセプチュアルな原点から出発して、社会に受容されていく過程、写真と芸術の交差、アマチュア写真家の降盛、ニュースメディアとしての注目、戦時下の変容、など、歴史的な変遷を丹念にたどる大著。韓国では写真の歴史を追うための基本書にして最重要書として位置づけられている。実証的であるとともに、挑発的な意図を含んだキーテクスト。
目次
「写真」という言葉の歴史
漆室玻〓(れい)眼
写真との接触
写真の受容
写真の社会史
定着と発達
肖像写真
表現に向かって
アマチュア写真活動
媒体写真
写真表現の自由と規制
写真に残す
カメラと感光材料
外国人の写真活動
著者等紹介
崔仁辰[チェインジン]
1941年、大韓民国全羅南道羅州市生まれ。漢陽大学校国文学科卒業。東亜日報編集局写真部長を歴任し、1978年に韓国写真史研究所を開設。韓国写真史の確立に努力してきた
犬伏雅一[イヌブセマサカズ]
1950年、大阪府生まれ。1976年、京都大学卒業(文学部、言語学専攻)。96年、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位修得満期退学(芸術学専攻)、修士(文学)。現在、大阪芸術大学芸術学部芸術計画学科教授。専門は美学、映像論、視覚文化研究(写真)
姜美賢[カンミヒョン]
1975年、大韓民国ソウル特別市生まれ。2004年、大阪芸術大学芸術学部芸術計画学科卒業。11年、大阪芸術大学大学院芸術研究科博士後期課程修了、博士(芸術文化学)。現在、ニューヨークで写真家、アートコンサルタントとして活動
洪性雲[ホンソンウン]
1973年、大韓民国忠清南道夫餘郡生まれ。2001年、朝鮮大学美術大学純粋美術学部卒業。04年大阪芸術大学芸術学部芸術計画学科卒業。08年、大阪芸術大学大学院芸術研究科芸術文化学専攻修士課程修了、修士(芸術文化学)。現在、画家・幼稚園美術教師・日本語講師
朴紀〓[パクキリョン]
大韓民国京畿道水原市生まれ。2004年、大阪芸術大学大学院芸術研究科博士後期課程修了、博士(芸術文化学)。中央大学(韓国)先端映像大学院映像学アニメーション専攻、研究教授などを経て、中央大学、南ソウル大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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