内容説明
舞踏とは何か。それは踊りのジャンルや技法ではなく、自己と身体の追求である。国際的に活躍する五人の舞踏家との対話を通して、世界に広がる前衛表現である舞踏の現在と本質に迫るインタビュー集。
目次
笠井叡―舞踏とイマジネーション
上杉満代―バレエから舞踏へ
大野慶人―大野一雄、土方巽と私の舞踏
和栗由紀夫―体で語る
石井満隆―石井漠、土方巽、そして
著者等紹介
志賀信夫[シガノブオ]
1955年生まれ。舞踊批評家。舞踊学会会員、舞踊批評家協会世話人。テルプシコール『舞踏新人シリーズ』講評者、日暮里d‐倉庫『ダンスがみたい!新人シリーズ』審査員。批評誌「Corpus」編集代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マリリン
34
人間の研ぎ澄まされた身体の動きは美しいと感じる。動物も。笠井・上杉・大野・和栗・石井氏が語る身体表現の独特な芸術の世界は、レビューを書こうか迷った。白塗り半裸状態・(以下は本書の内容)股間でニワトリを潰す真似・女性の下着をつけて踊る等。興味を惹いたのは大野氏の『大野一雄、土方巽と私の舞踏』の項と、石井氏の『石井漠、土方巽、そして』。「花やれ」と言われたら「花ならこうでしょう、こうやって、ぐっとやって、ぐっ、ふわっ」。詩人の吉田文憲氏が土方巽氏を「壁になれと言われたら壁になれるひと」と評した言葉を思い出す。2023/04/29