内容説明
写真の位相を捕捉するために、ジャック・デリダの脱構築とミシェル・フーコーの考古学を縦横無尽に駆使しながら、これまでに編まれた写真論を腑分けする。写真の発明以前の言説を精査し、そこに孕まれた亀裂や矛盾から、写真というメディアに憑依する多様な欲望の様を浮き彫りにする。
目次
第1章 同一性
第2章 着想=懐胎
第3章 欲望
第4章 さまざまな画像
第5章 方法
墓碑銘
著者等紹介
バッチェン,ジェフリー[バッチェン,ジェフリー][Batchen,Geoffrey]
写真史家。カリフォルニア大学サンディエゴ校、ニューメキシコ大学、ニューヨーク市立大学グラデュエートセンターを経て、現在はニュージーランドのウェリントンヴィクトリア大学で美術史教授
前川修[マエカワオサム]
1966年生まれ。神戸大学准教授。専攻は芸術学、視覚文化論、写真論
佐藤守弘[サトウモリヒロ]
1966年生まれ。京都精華大学准教授。専攻は芸術学、視覚文化論
岩城覚久[イワキアキヒサ]
1975年生まれ。関西学院大学大学院研究員。専攻は美学・映像学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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