内容説明
伝統音楽の様々な三味線、津軽三味線、沖縄の三線、西洋音楽に越境する三味線…。三味線の渡来・普及・分化、青森から沖縄まで各地の三味線紀行、演奏や鑑賞のコツ、素材や製造法、名器などを解説。この一冊で三味線がわかる。
目次
第1章 三味線のいま
第2章 三味線の音
第3章 越境する三味線
第4章 日本全国三味線紀行
第5章 三味線を演奏してみる
第6章 三味線演奏を鑑賞してみる
第7章 ハードウェアとしての三味線
第8章 三味線の魅力とこれから
著者等紹介
田中悠美子[タナカユミコ]
義太夫三味線演奏家、元・兵庫教育大学准教授。1990年度芸術選奨文部大臣新人賞受賞。2006年ACCグランティー、08年度文化庁新進芸術家海外留学特別派遣
野川美穂子[ノガワミホコ]
東京藝術大学、東海大学、武蔵野音楽大学ほか講師
配川美加[ハイカワミカ]
東京藝術大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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れみ
75
夏に受験する試験の楽理問題の参考のために。必要なのは楽器の構造や呼び名、調弦の呼び方などほんの一部だったけど、ついでに楽器や三味線の音楽の歴史と変遷についてもひととおりざざっと読んだなかで…種目ごとに区別されあまり交わらないところから近年は色々なジャンルとも交わるようになったという印象があったけどずっと昔には色々な種目に通じた奏者の人もいっぱいいたのが特定の種目に特化して修行するようになっていった経緯があったところが興味深かった。確かに日本人って一つの道をまっすぐ高いところまで極めるのとか好きだよね。2017/03/28
まめはち
0
2008年12月国立劇場での『遠山桜天保日記』の復活上演についての記載あり(p188)。 見たかったのでこのページだけでも儲けもの。 1896年(明治29年)初演 影囃子に使用した三味線音楽 2,4幕目 端唄「嘘と誠」「さんさ時雨」「新内流し」 5幕「新潟おけさ」「相川音頭」2019/07/06