ビエンナーレの現在―美術をめぐるコミュニティの可能性

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787272393
  • NDC分類 706.9
  • Cコード C0070

内容説明

2年に1度開催されるビエンナーレ=国際美術展とはどのようなイベントなのか?横浜トリエンナーレやアジア太平洋トリエンナーレなどを取り上げて、都市とのかかわり、美術の現在、グローバリゼーション、市民参加などの視点から、社会的・文化的な意義を明らかにする。

目次

第1章 われわれの過去に未来はあるのか―港千尋インタビュー
第2章 パブリックアートを超えて―「越後妻有トリエンナーレ」と北川フラムの十年
第3章 市民芸術論的転回―クリティカルな視点から見た「横浜トリエンナーレ2005」
第4章 キュレートリアルな言説の不在と生成―「横浜トリエンナーレ2005」をめぐる考察
第5章 未来のカルトグラフィー―「アジア太平洋トリエンナーレ」とキュレーション的な想像体
第6章 場の創出―「アジア太平洋トリエンナーレ」におけるキッズAPTの試み
第7章 ポスト・ビエンナーレの試み―北九州国際ビエンナーレ07を考える

著者等紹介

暮沢剛巳[クレサワタケミ]
1966年、青森県生まれ。武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学、筑波大学、桑沢デザイン研究所非常勤講師。専門は美術批評。建築、デザイン、サブカルチャーなどにも関心がある

難波祐子[ナンバサチコ]
1970年、広島県生まれ。ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)学士号(社会人類学)、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)修士号(現代美術キュレーション)。フリーランスのキュレーター、東京藝術大学先端芸術表現科非常勤講師を経て、現在、東京都現代美術館学芸員。多摩美術大学非常勤講師。専門は現代美術、文化研究、未就学児の鑑賞教育研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

むちれお

1
ビエンナーレとあるが、トリエンナーレなども含み周期的に行われる美術展についての研究発表や論文などをまとめたもののようだ。越後妻有トリエンナーレや横浜トリエンナーレについても詳しく論じられていて、一横トリファンとしてはとても興味深く読めた。美術界にも人種による差別などが存在しているのはちょっと悲しいねぇ。ただ、第5章に関しては翻訳が悪いのか原文自体からしてそうなのか、悪文の見本のような文章でとても読めたものではなかったな。これ意味解る人いるのかね?それ以外は面白かっただけに本としてはちょっと残念。2013/05/05

普通のあかだ

0
美術を鑑賞するにあたって、自分の中では新たな視点が加わったと感じた。批評家の視点は今まであまり考えたことが無かったから…。色々な問題を全てまるっと解決するような国際展が開催される日は来るんだろうか。2012/08/25

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