出版社内容情報
CS宝塚放送の意義を著者の実体験や放送内容から検証して映像時代の宝塚のあり方を考える第1部と、次世代を担う男役と娘役の活躍、宝塚の転換期となった1985年考など、ナマの舞台の観劇評を中心に宝塚の動向を見据える第2部からなる宝塚エッセイの決定版。
第1部 テレビ宝塚
第1章 CS宝塚必勝法――お茶の間でご一緒に
1 CS宝塚をテストしてみる――視聴テスト報告
2 加入と設置
南西に太陽があるかぎり/録画! 録画! 録画!
3 CS宝塚のある風景――すごいぞっ。タカラヅカニュース
「退団会見」ほぼノーカット/「レビュー記念日」ノーカット/「絵麻緒ゆう、紺野まひる・千秋楽」翌日即放送/「霧矢大夢兵学校ニュース」/「春野寿美礼・レコーディング風景」/「カレンダー撮影風景」/「八十九期生卒業式」/「大鳥れい、サヨナラショー&退団式」
4 CS宝塚、豊富な舞台映像の質
5 放送開始三カ月
意外なCS宝塚不人気/この五年、CS宝塚で何が見られるはずだったか?/なのに、私がCS宝塚に入った理由/はたして全国ツアーは、CS宝塚で見られたか?/宝塚大劇場十周年記念特集の意義――『サジタリウス』における可憐なバンビ時代の花總まり
6 CS宝塚オリジナル映像篇
消えたシリーズ二本――「マイ・フェイバリット・ミュージック」&「すみれクッキング」/生中継・吉崎憲治コンサート/トークショーとはお茶会のようだなぁの巻/「宝塚歌劇オーケストラ・並びの因果関係史
第3章 宝塚、一九八五年
1 「オスカルーっ」「アンドレ」(ダイハツCMから)――お茶の間でOG四人
2 サヨナラ、怒涛の七十二期生
3 イザナギ尊と、バブルプリンスと、谷間の騎士二人――男役にみる宝塚経済の
4 宝塚vsOSK――電鉄が所有する女性歌劇団1
5 宝塚vsOSK――電鉄が所有する女性歌劇団2
6 紫吹淳の孤独――時代のはざまに
7 一九八五年の正しい後始末――サヨナラ、麻実れい、こんにちは、新世紀
8 サヨナラにリボンをかけて
夢のあとさき――夢輝のあ/いま、歌のおねぇさん――千琴ひめか/『ヴィンターガルテン』――朝澄けい/リリー・マルレーン――秋園美緒/『おーい春風さん』――華宮あいり/片岡護キッチンショー――汐風幸/高宮姉妹――高宮千夏/『エイジ・オブ・イノセンス』――椿火呂花
第4章 華も嵐も踏み越えて――プリンセス・プリンセス二〇〇三
1 花ちゃんのどこまでやるの――花總まり
2 大部屋娘役――ふづき美世
3 寂しい王女様――映美くらら
4 檀姫様の逆襲――檀れい
5 復興のバレリーナ――舞風りら
6 気になる娘役たち
あとがき
コラム
1 関西テレビ・レギュラー「ザ・タカラヅカ」とは
2 緊急特集! CS宝塚があれば市販ビデオはもういらないか?!
3 J名の守護霊が泣いている――「快傑えみちゃんねる」番外篇
4 地上波「あやかの部屋」1――MXテレビ「宝塚カフェ・ブレイク」
5 地上波「あやかの部屋」2――サヨナラ、女子アナの回
6 地上波「あやかの部屋」3――サヨナラ、あやか~っ
7 CS宝塚で見る『サラン・愛』
8『ジャワの踊り子』の思い出
目次
第1部 テレビ宝塚(CS宝塚必勝法―お茶の間でご一緒に)
第2部 ライブ宝塚(フラッシュバック宝塚―一九七〇‐二〇〇四年;宝塚、一九八五年;華も嵐も踏み越えて―プリンセス・プリンセス二〇〇三;特命リサーチ班の怪―特命、九十周年を盛り上げよ?!;植田でんでいの章;トリオ・ロス・プリンシパルス)
著者等紹介
田中マリコ[タナカマリコ]
1986年、大阪芸術大学美術科卒業。版画家、作家、銅版画工房主宰
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。