出版社内容情報
姿月あさと、真琴つばさ、花總まりなどのトップスターから若手まで各組各16人と、真矢みき、麻路さき、風花舞などの退団者10人、そして、小池修一郎、正塚晴彦、荻田浩一などの演出家15人をとりあげて、迷走する宝塚の「いま」を徹底批評。
1 花組
(1)愛華みれ 最初のカードがババだなんて!
(2)大鳥れい ある日突然賢夫人
(3)匠 ひびき 律義は芸のためならず
(4)伊織直加 人間は考える葦でなきゃ
(5)春野寿美礼 花の華。いえいえ、宝の華
(6)水 夏希 濃いめのなつめ
(7)矢吹 翔 うまくなってこそ上級生
(8)大伴れいか 重々しさだけじゃつらくなる
(9)渚 あき かたわらに咲くタンポポ
(10)楓 沙樹 色気もコクもコッテリと
(11)幸美杏奈 まだまだ宝の持ち腐れ
(12)鈴懸三由岐 一芸だけではもったいない
(13)瀬奈じゅん 何はなくともまず笑顔
(14)彩吹真央 小粒なれども味は佳し
(15)舞風りら 上げたり下げたり困ったり
(16)蘭寿とむ 山高くして明朗快活
2 月組
(1)真琴つばさ 月見草の憂い
(2)檀 れい 劣等生の星たらん
(3)紫吹 淳 不在による存在の証明
(4)初風 緑 いい人こそ本質
(5)汐美真帆 吹く風はつらくとも
(6)大空祐飛 男役ヌーボー
(7)霧矢大夢 人事を尽くせば天命も変わるやん
(8)大和悠河 このみで、洒脱が命
(11)未来優希 すべてに本格!
(12)愛 耀子 女将役名人街道一直線
(13)貴咲美里 遊女に客は惚れたといい
(14)すがた 香 ガッチリ&ネチネチの敵役候補
(15)紺野まひる いまはただ歯ばかり目立つ
(16)蒼海 拓 どうせ進むなら二筋道?
4 星組
(1)稔 幸 白鳥なれど街育ち
(2)星奈優里 赤いベベ着りゃかわいい人魚
(3)絵麻緒ゆう 泣きべそ顔の万年貴公子
(4)彩輝 直 いじめたくなるボクって変?
(5)音羽 椋 筋道立ってこそ魅力あり
(6)羽純るい 欲しいものは役者の凄み
(7)秋園美緒 売り物は清潔感
(8)妃里梨江 娘役より女役
(9)朋 舞花 ボケと意地悪の二丁拳銃
(10)にしき 愛 淡彩にして若さあり
(11)朝峰ひかり 男役も見た~い!
(12)大洋あゆ夢 映画でいえばジョン・フォード
(13)高央りお 小味なセットアッパー
(14)司 祐輝 宝塚の山崎清介
(15)朝澄けい 気概ありてこそ
(16)真飛 聖 上りはずっと螺旋階段
5 宙組
(1)姿月あさと 永遠なる童心
(2)花總バランス感覚
(4)岸 香織 真面目に不真面目だった人
(5)小乙女 幸 カルチャーショックの欠如
(6)千秋 慎 さらば愛しき友よ
(7)詩乃優花 古きよき花組の絆とともに
(8)万理沙ひとみ 彼女が自分で決めたこと
(9)星野 瞳 「腐れミカン」に愛をこめて
(10)大鷹つばさ 早すぎた自叙伝
7 演出家
(1)植田紳爾 恥は恥なり
(2)柴田侑宏 恋愛至上主義の衰退?
(3)正塚晴彦 いまはただのお局好み
(4)小池修一郎 永遠なる男の子の夢
(5)酒井澄夫 ドラマは冷や水
(6)草野 旦 鴨川の清き流れをいまぞ知る
(7)三木章雄 老いて学ばざるは勇なきなり
(8)太田哲則 不親切なる名伯楽
(9)谷 正純 真意は「オレの大和路」にあり?
(10)石田昌也 ド中年オッサン感覚
(11)中村一徳 いまやレビューの王道を担う
(12)荻田浩一 矢代鴻抜きでも十分異能
(13)植田景子 なんでもありはなんにもなし
(14)児玉明子 致命傷は無神経
(15)謝 珠栄 空間との試行錯誤
あとがき
目次
花組(愛華みれ―最初のカードがババだなんて!;大鳥れい―ある日突然賢夫人 ほか)
月組(真琴つばさ―月見草の憂い;檀れい―劣等生の星たらん ほか)
雪組(轟悠―エスプレッソ男役;月影瞳―正解は意外や「姐御芸」 ほか)
星組(稔幸―白鳥なれど街育ち;星奈優里―赤いベベ着りゃかわいい人魚 ほか)
宙組(姿月あさと―永遠なる童心;花總まり―こわいもの知らずの幸福知らず ほか)
退団者(真矢みき―新しくて古かった;麻路さき―ビクともしないあの潔さ ほか)
演出家(植田紳爾―恥は恥なり;柴田侑宏―恋愛至上主義の衰退? ほか)