出版社内容情報
日高 勝之[ヒダカ カツユキ]
著・文・その他/編集
内容説明
“政治の季節”だった1960年代と、大衆消費社会の進展やバブル文化の開花に特徴づけられる80年代に挟まれた70年代の文化がもつ特性とは何か。映画、テレビ、音楽、雑誌、アート、社会運動などを横断的に検証し、新自由主義、新左翼、ポストモダン、戦後民主主義が複雑に交錯した文化の深淵に迫る。
目次
みえにくい一九七〇年代
第1部 家族・若者・中高年(「からかい」からみる女性運動と社会運動、若者文化の七〇年代―雑誌「ビックリハウス」におけるウーマン・リブ/フェミニズム言説を通じて;家族とテレビドラマの一九七〇年代―「ホームドラマ」から「反ホームドラマ」への転換とその背景;「司馬史観」への共感とポスト「明治百年」―「教養主義の没落」後の中年教養文化)
第2部 政治・性・マイノリティ(大島渚と蓮實重彦―反時代・フランス・マゾヒズム;太田竜―ポスト新左翼の「革命」とアイヌ民族運動の胎動;東郷健―マイノリティ・ポリティクスとアートの不都合な関係)
第3部 国家・地方とメディア(テレビが媒介するナショナルな時空間の編成―NHK『新日本紀行』を中心に;四畳半テレビ―CATVとビデオ・アートが夢見た「コミュニティメディア」)
「癒合」の時代―一九七〇年代のリアルと現代性
著者等紹介
日高勝之[ヒダカカツユキ]
1965年、大阪府生まれ。立命館大学産業社会学部教授。専攻はメディア文化研究、記憶研究、政治コミュニケーション(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Tatsuhito Matsuzaki