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出版社内容情報
雑誌と並ぶ日本のマンガの代表的形態であるコミックス。
マンガをめぐる紙から電子への流れが加速する一方で、コミックスでマンガを楽しむ読者は現在も多い。そもそもマンガはコミックスという出版メディアとどう出合い、コミックスはいかにして私たちの日常生活に溶け込んでいったのだろうか。
原型になった新書判の登場、雑誌の再録媒体という位置づけの獲得、書籍扱いである文庫とA5判の展開など、1960年代以降のコミックスの歩みをたどり、書店のコーナーができあがりマンガ専門店が登場する風景も掘り起こす。また、コミックス派を自任したり、美本を求めてコレクションしたり、古書店で売買したりするなど、読者がモノとしてコミックスをどう扱ってきたのかも描き出す。
生産・流通・消費の視点から、コミックスの「モノとしての認識枠組み」が成立し変容するプロセスを解き明かし、現在のデジタル環境を踏まえた「メディアとしてのマンガ」への新たなアプローチを提示する。
目次
序 章 マンガ研究と「コミックス」
第1章 「単行本」とコミックス――初期新書判コミックスの成立まで
第2章 「雑誌」とコミックス――〈雑誌―コミックス〉体制の確立とその帰結
第3章 「書籍」とコミックス――マンガ文庫とA5判漫画単行本に見るマンガの「書籍性」
第4章 「本屋」とコミックス――「コミックコーナー」の社会史
第5章 「読者」とコミックス――コミックスが生み出す「モノとしてのマンガ経験」
終 章 「メディアとしてのマンガ」の行方
内容説明
雑誌と並ぶマンガの代表的な形態であるコミックスは、戦後、私たちの日常生活にどう溶け込んでいったのか。生産・流通・消費の視点から、コミックスの「モノとしての認識枠組み」が成立し変容する歴史的なプロセスを解き明かす。
目次
序章 マンガ研究と「コミックス」
第1章 「単行本」とコミックス―初期新書刊コミックスの成立まで
第2章 「雑誌」とコミックス―“雑誌‐コミックス”体制の確立とその帰結
第3章 「書籍」とコミックス―マンガ文庫とA5判漫画単行本に見るマンガの「書籍性」
第4章 「本屋」とコミックス―「コミックコーナー」の社会史
第5章 「読者」とコミックス―コミックスが生み出す「モノとしてのマンガ経験」
終章 「メディアとしてのマンガ」の行方
著者等紹介
山森宙史[ヤマモリヒロシ]
1987年生まれ。四国学院大学社会学部助教。専攻は社会学、メディア史研究、サブカルチャー研究。論文に「「コミックコーナー」の社会史―1970‐80年代の小売書店空間におけるマンガの市民権の成立過程」(「マス・コミュニケーション研究」第87号、第7回日本マス・コミュニケーション学会優秀論文賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。